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完全完結計画クラファンスタート! 〆切は米軍完全撤退3月29日(達成率198%でサクセスしました)

米軍完全撤退3月29日〆切? 電子書籍で『ディエンビエンフー』全16冊を完成させたいド!

 漫画家の西島大介です。初めてのクラウドファンディング=軍事支援をお願いいたします。名付けて「ディエンビエンフー完全完結計画」(Motion Gallery)。募集〆切はベトナム戦争最大の転換期、米軍完全撤退の日「3月29日」に設定しました。

 2004年に描き下ろし単行本『凹村戦争』でデビュー。以来『世界の終わりの魔法使い』『ヤング・アライブ・イン・ラブ』など、様々な作品を商業媒体で発表してきました。中でもベトナム戦争を題材にした『ディエンビエンフー』シリーズは制作期間、刊行点数ともに最大の長編です。

現在14冊構成で配信中の電子書籍『ディエンビエンフー完全版』。あと2冊を作れたら、完全完結できます
この序文はIKKI時代には存在しましたが、双葉社では協議を経て非収録に。島島版でもカット
1973年3月29日南ベトナム、タンソンニャット空港。物語の終わりにして、始まりのシーン
「手だゾォ〜」何度も繰り返されるシーン。物語はここから始まります。クラファンで追体験?

 『ディエンビエンフー』はベトナム戦争という史実に基づきながら、多彩で荒唐無稽なキャラクターと、少年バトルマンガのようなアクションが特徴です。この特異な作風は、ベトナム帰還兵の作家ティム・オブライエンの短編『本当の戦争の話をしよう』序文の言葉をヒントにしたもの。また、双葉社から刊行された完結編『ディエンビエンフー TRUE END』は、第21回、第22回と、連続して「文化庁メディア芸術祭」の審査委員会推薦作品に選出されました。

出版社が3社? 未完が2回?『ディエンビエンフー』を説明するド!

『ディエンビエンフー』は2005年にKADOKAWAより最初の単行本を刊行。通称〈角川版〉。しかし掲載誌は休刊。続刊は刊行されず、1冊で未完となりました。

 翌2006年、小学館「月刊IKKI」に移籍して〈角川版〉を仕切り直す形で改めて『ディエンビエンフー』をスタート。広く知られるのはこの通称〈IKKI版〉です。月刊連載化で構想は膨らみ、物語は三部構成にスケールアップ。しかし、2016年までに単行本12冊を刊行するも、掲載媒体の休刊に伴い、第三部の途中で二度目の未完になりました。

 その翌年2017年、双葉社「月刊アクション」に移籍し、打ち切り状態だった〈IKKI版〉の第三部を「黒歴史」とし、新しい第三部として完結編『ディエンビエンフーTRUE END』を連載。通称〈TRUE END〉。移籍と同時に新装版として〈IKKI版〉1~6巻(第一部)を復刊、連載を経て〈TRUE END〉3冊を刊行し、2018年に全ての物語は完結しました。

出版社には頼らない? 個人電子出版レーベル「島島」をスタートさせたド!

 完結から2年後の2020年。僕は、自らを版元とする個人電子出版レーベル「島島」を設立します。これは、小学館から双葉社への移籍時に「出版権」が消失したため、法的に紙・電子ともに読めなくなっていた第二部(IKKI版7~10巻)第三部(IKKI版11、12巻)を電子書籍で、インディペンデントに刊行するための試みでした。

 後に〈角川版〉を『0(ゼロ)』として加え、『ディエンビエンフー 完全版』というタイトルで全13冊が、電子書籍取次サービス「電書バト」を通じて配信スタート。Kindle、楽天kobo、honto、DMM、U-NEXT、Renta!、ebookjapan、Apple Book、コミックシーモア、ピッコマ、LINEマンガなど、様々なアプリで読めるようになりました。常時Kindle Unlimitedに対応し、適切なタイミングで破格の割引きセールが行われ、これまで届かなかった広い読者に届いています。

「完全完結計画」と題した今回のクラウドファンディングは、〈角川版〉+〈 IKKI版〉の計13冊に、新デザイン、新写植による〈TRUE END〉計3冊を加え、全16冊構成で完結させるプロジェクトです。これにより、『ディエンビエンフー 完全版』という同一シリーズ内で、〈IKKI版〉〈角川版〉〈双葉社版〉の全16冊がスムーズに読めるようになります。

 また、2022年には『ディエンビエンフー』『世界の終わりの魔法使い』『ヤング・アライブ・イン・ラブ』他、島島で電子書籍化した全作品(現在38タイトル)を定額で読める作家個人サブスクリプション・サービス「西島大介.com 」をスタート。リターンの一部にはこのサービスを活用します。

二つのこだわり? 休刊した「IKKIコミックス」を完全再現するド!

「完全完結計画」のこだわりは二つ。一つは、「IKKI版デザインの完全再現」。もう一つは、「小学館写植の完全再現」です。

 一つ目「IKKI版デザインの完全再現」は、現状KADOKAWA、小学館、双葉社、と版元が異なるためバラバラになってしまったデザインを、全て〈IKKI版〉に整えることです。その布石として2020年1月に「もし月刊IKKIが続いていたら?」というコンセプトで「TRUE END着せ替えカバー」を自主制作しました。これをベースに、目次、キャラクター紹介、奥付や各話扉などを〈IKKI版〉に整え直して設計します。〈IKKI版〉連載スタート時に題字を描いていただいた「平田弘史毛筆ロゴ」も本編や総扉で完全復活します。

 二つ目の「小学館写植」は、フキダシの中に「、」「。」を含む、小学館特有のマンガ写植文体のことです。専門的な話ですが、「写植」は出版社ごとに違いがあり、双葉社版には「、」「。」が存在せず、よく見ると印象が異なります。「完全完結計画」では、この写植も新たに作成し直します。これにより、『ディエンビエンフー 完全版』全16冊の統一感が生まれ、同時に双葉社版〈TRUE END〉との差別化が発生。新しい〈TRUE END〉3冊のための写植は、IKKI連載時代と同じ「共同印刷株式会社」に依頼しました。今回クラウドファンディングの支援は全て、この「写植発注費用」に充てられます。

平田弘史先生によるIKKI版の毛筆ロゴ。TRUE END完全版では完全復活です
IKKI調に整え直したもくじ。背景は描き下ろし。この感じ、落ち着く〜
こちらも描き下ろし。すでに3巻分のキャラ原画は仕上がっています
吹き出しの一文字「ド」にも「。」が付いて「ド。」「ド。」「ド。」。これがこだわりの小学館文体だっ!
強襲するクメール・ルージュ。双葉社版では手描きだった「カンボジア語」も『完全版』ではフォント化
「たいしゃ〜。」見せ場でもしっくりくる小学館写植です。「、」「。」は、音楽でいうとマスタリングのこだわりのようなもの?

既に「TRUE END」1冊目は配信中? あと2冊分だけ支援をお願いするド!

 ちなみに、新しい〈TRUE END〉3冊からの最初の一冊目『ディエンビエンフー 完全版 13 TRUE END』は、自費で制作済み。昨年10月に配信がスタートしています。現在、kindle他の電子ストア上では『ディエンビエンフー 完全版』シリーズは全14冊で構成されています。〈角川版〉こと『0』は16冊目に配置され、「14」「15」が歯抜けの状態。つまり、ご支援を乞うのは残り2冊分、『ディエンビエンフー 完全版 14 TRUE END』『同15 TRUE END』の制作予算です。

 『ディエンビエンフー 完全版13 TRUE END』の制作費は約30万円。ページ単価1000円の写植代 × 本編270ページ + リテイク費 = 約30万円。今回は残り2冊分、合計60万円をプロジェクトの目標金額に設定しました。

支援コースはキャラクター別5種類? 米軍完全撤退の日まで、軍事支援最後のお願いをするド!

 クラウドファンディング「ディエンビエンフー完全完結計画」の締め切りは、物語の「終わり」にして「始まり」のシーン、1973年ベトナムから米軍が完全撤退した「3月29日」に設定。

 支援コースは「ヒカル」「ティム」「ヤーボ大佐」「おばあちゃん」「お姫さま」のキャラクターに割り振った、5種類をご用意しました。各キャラクターからのお礼メール、「西島大介.com」に実装した電子書籍サブスク(『ディエンビエンフー』以外の作品も含む全38作が読める)のクーポン券、電子書籍巻末へのお名前のクレジット「大」「中」「小」「極大」、巻末クレジットに似顔絵で登場できる権利、着せ替えカバーの進呈、さらにウーバーイーツのように作者本人がリターンを宅配&会食するプランなど、様々な特典をご用意しています。

 ご支援によって制作される電子書籍は、「島島」を発行元とし、「電書バト」のサービスを通じて広く様々なアプリで半永久的に配信され続けます。どうか「完全完結計画」へのご支援、応援、軍事支援をよろしくお願い致します。締め切りは米軍完全撤退の日、3月29日!

皆様からのご支援で、ついに終わります。「ディエンビエンフー」という名の、泥沼の戦争…

小学館&双葉社? 歴代担当編集者からのメッセージだド!

多謝、Xin Cam On.  涙のIKKI最終号。ちなみに江上さんは現在『東京ヒゴロ』をご担当。西島は漫画家として、未だ黎明期?

 IKKIの休刊により、多くの作品が途中で掲載誌を失いました。そのうちいくつかは別雑誌に移籍して完結、いくつかは描き下ろしコミックスにより完結することができましたが、未だ完結できていない作品が数本あります。『ディエンビエンフー』もその1本と言えます。もちろん、双葉社版でストーリーは完結したはず(!)ですが、作家的にはまだ終わっていない(!!)ということです。

 この度、西島さん本人の力で、本作に真の「エンドマーク」を記そうというプロジェクトが立ち上がったことは「朗報」以外の何者でもありません。しかもハイクオリティー(!?)な「IKKIコミックス仕様」を再現などという“暴挙”を聞かされては、協力せざるを得ません。正直、IKKIの責任者として、連載を全うさせられなかったことは、今でも忸怩たる思いですし、特にその作品を愛読されていた皆さんに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいです。ですので、今回、このプロジェクトの成功によって、皆さんに「島島版TRUE END」を届けられたら、僕としてはようやく肩の荷がおりた気持ちでもあります。

 …などと言いつつ、本当は、僕自身が「完全体としてのディエンビエンフー」に出会える喜びの方が大きいのかもしれない。

(江上英樹:元・月刊IKKI編集長。現在、合同会社「部活」代表)

表紙になったこともある月刊アクション。『TRUE END』2冊目のガイコツが並ぶビジュアルは、この表紙絵の没テイクです。ニコニコ動画の試し読みは100万再生突破!

 月刊アクションは「今面白い」を届ける総合青年誌で、男性向けも女性向けも、一般向けもオタク向けも載っていて、言ってみれば「面白ければなんでもアリ」な雑誌です。そんな月刊アクションにディエンビエンフー移籍の話をいただいた当初は「2度も未完となった作品を、本当に完結させるつもりなんだろうか?」と、正直なところ半信半疑でした。でも、そんな気持ちは西島さんと直接会って言葉を交わした時にはもう吹き飛んでいて、「なんだか凄いことになったぞ!」と冒険が始まる前日のような気持ちになったのを覚えています。(今思えば、そこから鬼才・西島大介の毎月連載という凄まじい日々が始まったわけですが)

 あれから数年経ち、島島版(完全版)ディエンビエンフーをご自身でリリースし直すと知り、驚いたと同時に、腑にも落ちました。双葉社で完全新作として始まった『ディエンビエンフー TRUE END』。このサブタイトル「TRUE END」を決めた際、「じゃあ角川版、小学館版はBAD ENDだったのか?」などと冗談を飛ばしていました。そして次に出たキーワードは「マルチエンディング」。ディエンビエンフーはいくつかの分岐を境に世界線が枝分かれしていて……。段々ゲームのようなSFのような話になってしまいましたが、つまり今回のクラウドファンディングもひとつの分岐です。

 西島さんは「双葉社で今度こそ終わらせますよ!」と宣言し、双葉社版TRUE ENDで物語は完結を迎えました。でも、ディエンビエンフーという作品はもはや「世界」であり、今も枝分かれを続けています。「双葉社で"終わる"んじゃなかったのか!?」というツッコミもあるかもしれませんが、正直「面白ければなんでもアリ」だと思います。

(南部恵理香:双葉社「月刊アクション」担当編集者)※このコメントは、本家モーションギャラリーとは異なるロングverです

電子書籍取次「電書バト」? 佐藤秀峰さんからのメッセージだド!

電子配信代行サービスは、漫画家自身による電子配信のパイオニア佐藤秀峰さんの「電書バト」にご依頼。完璧なPDFデータのお渡しコースだと、Kindle含む(ここ大事)全アプリの売り上げから80%がもらえます。破格!

 西島さんに初めてお会いしたのは2019年のことでした。

 当時、西島さんは広島に住んでいらっしゃって、広島から東京の僕の事務所までお越しいただいて、打ち合わせを行いました。 そこで「ディエンビエンフー」の自家配信の構想を伺いました。

 僕の会社は電子書籍の取次業務をやっています。

 西島さんは自分の発想を実現させようと意欲がとても高く、そのためのアイデアがあふれ出ている印象でした。
「実現させるために何をすべきか」を常に考えていらっしゃって、行動に迷いが感じられませんでした。

 これは実は珍しいことなんです。

 電子書籍時代において、多くの漫画家は「作品の電子書籍配信を出版社に任せるべきか」「自分で管理すべきか」と迷っています。 利益相反する部分もあるわけで、「自分でやったら良いことがありそうだな」と感じつつも、出版社の顔色も気になるのです。 それが普通です。

 西島さんは「自分でやる」ことは決まっていて、それを出版社も巻き込んで実現させようとします。 そして、出版社も西島さんを応援してしまう。 結果的に丸く収めてしまう。 それはこのクラウドファンディングにコメントを寄せている顔ぶれを見ても分かります。

 不思議な方だと感じます。

 西島さんがどこまで行けるのか見たくなるのです。 そのために自分に応援できることがあればしたくなっちゃうんですよね。

 このクラウドファンディングに興味を持った人は、僕と似た気持ちを持っている人たちなのかもしれませんね。

 西島さんが実現する世界の先を見てみたいと思いませんか?

(佐藤秀峰:漫画家/電書バト(電子書籍取次サービス)運営)

信頼のクオリティ? 共同印刷株式会社さんからのメッセージだド!

安心と信頼の共同印刷株式会社さん。IKKI→月刊アクション移籍時の製版データ救出(ここ大事!)以来のおつきあいです

 製版作業の依頼は通常なら出版社さんを介して弊社にいただくものですが、クリエイターの方から直接依頼を受けたのは西島さんが初めてのことでした。ですから最初に西島さんからメールをいただいた時はたいへん驚きましたし、同時に、氏のプロジェクトへの尋常ではない熱意を感じました。

「IKKI仕様での統一」という並々ならぬこだわりに敬意を表しつつ、そのIKKIの製版を請け負っていた弊社として、このプロジェクトを最大限サポートします!

(内田純希:共同印刷株式会社

電子書籍に制約はない? 最終巻の改変イメージだド!

 電子書籍は、紙の本と違い、「折り」や「つか」の制限がありません。ご支援をいただいた方へのお礼であるスペシャルサンクス=「Xin Cam On(ベトナム語でありがとう)」のお名前クレジットページは、ご支援者の人数にお応じてほぼ無制限に増すことができます

 最終巻の奥付周辺には、名が記され、描き下ろしの背景絵を「ご支援者の似顔絵」がキャラクターとして闊歩します。結果、「完全完結計画」の達成を証明する長いエンドロールが発生するでしょう。

最終巻のエンドクレジット、お名前「大」「中」「小」のイメージ。実際には、死体ではなくもう少しハッピーな絵になる予定
極大サイズは、「感謝無限大お姫さまコース」のリターンということで、お名前、似顔絵ともに大きくなります。でも「名前なし」も選べます


(※画像は目安としてのイメージ図です。実際の仕上がり、似顔絵キャラクターとは異なります)

 デザイン、写植の修正とともに、ベトナムの歴史や文化を紹介する巻末エッセイ「アオザイ通信」単行本未収録分の大増補(全12話、計28ページ)や、最終話の構成の微調整など、完結巻は「決定版」として大きく変化します。電子書籍の制作は米軍完全撤退後(募集終了後)の4月1日に始まり、2022年夏には配信をスタートさせる予定です。

単行本未収録の「アオザイ通信」を12話分、追加収録。こちらの初出は『総合マンガ誌 キッチュ』3号の平田弘史特集より
完結後、趣味で描いている未収録「アオザイ通信」の環境へのメッセージ性が強い回。映画『モンサント 不自然な食べ物』きっかけ?
こちらも趣味で描いた未発表。「リトルロータス」みたいなお店でリターンをお渡ししたいですね。神楽坂「バイヨン」もおススメです!(カンボジア料理だけど)

想定されるリスクとチャレンジだド!

 今回はプロダクション・ファンディング(All in)での挑戦になります。もし、目標金額未達となった場合でも、不足する費用は自費で賄い、電子書籍の完成とリターンのお届けは必ず行います。

ついに戦争が終わる? ここまで出来れば悔いはないド!

 「ディエンビエンフー完全完結計画」は物語になぞらえた予算調達であり、商業出版の制約に縛られない自由で持続可能な「創作のエコシステム」の設計です。ぜひ、成功させたいと考えています。完全撤退のその日まで、ご支援、何卒よろしくお願いいたします。(西島大介・拝)

(改めてクラファンサイトはここちら→ https://motion-gallery.net/projects/dienbienphu_trueend

KAI-YOU記事→https://kai-you.net/article/82808
コミックナタリー記事→https://natalie.mu/comic/news/464792

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【オマケ1はVtuberだド!】


Vtuberヒカル・ミナミくん(開発の記録はこちら)、アーティスト登録が承認され、10エピソードのトークが初サブスク配信されています。まとめて聴くと(一部英語)2019年末までの「個人電子配信の歩み」が音声によって伝わるはず・・・。

【オマケ2は説明会だド!】

 来る2/16(水)「本と暮らしとコンピューター」と題して、仲俣暁生さんとトークイベントを双子のライオン堂さん主催で開催します。仲俣さんはデビュー以来のお知り合いで、拙著『世界の終わりの魔法使い』や仲俣さんのご著書『極西文学論』と関連してトークをしたり、『ディエンビエンフー・サウンドトラック』にライナーノートを寄せていただいたり、たびたび交流があります。

 イベントタイトルにも含まれている季刊誌「本とコンピューター」(第一期1997~2001年、第二期2001~2005年)は仲俣さんが編集者として深く関わっ程た雑誌で、現在の電子書籍の時代をはるか昔から見据えていた「予言の書」と言えます。この雑誌に僕は仲俣さんからのご依頼で、イラストを寄稿していました。

 でも、この時、僕自身はイラストを描きながらも、電子書籍の可能性を実践することはなく、その可能性に気づいたのはごく最近のこと。つまり、個人電子出版レーベル、サブスク配信、IP管理&運用、クラウドファンディングなど、僕が今試みていることのすべてを、仲俣さんは編集者の視点で予見していたと言えます。

 イベントタイトルのもう一つの元ネタ『電子と暮らし』は、イベント主催の双子のライオン堂さんから発売された文章だけによる僕の単著(未・電子化)です。2019年頃から始めた、自作のインディペンデントな電子出版業&仕事のない漫画家の日常(暮らし)についての手記。特に出版関係者からの評判が高く、書評もマンガ作品よりも多いくらいです

 こちらのトークイベントは、マンガ、出版の過去、現在、未来を探るものになるでしょう。また、今回のクラファンについて直接ご説明する珍しい機会にもなると思います。無料でご視聴可!

【追記】イベント終了しました。アーカイブをご覧ください


【オマケ3は海外展開だド!】

 連載当時『ディエンビエンフー』シリーズは出版社の海外事業部経由で、角川版は、フランス語版、スペイン語版。IKKI版はタイ語版、中国語版など複数の翻訳版が無秩序に刊行され、いずれもシリーズ途中で止まっていました。

 その経験を経て、現在は島島として、海外の出版社と直接契約を結び、作品を直接卸す形で海外展開もスタート。現在はBao Publishingからイタリア語版『ディエンビエンフー』が全13作構成で定期刊行されています。最新刊は7巻。ご支援で制作する『TRUE END』もそこに加わります。レビューも出ています。

 いわば海外事業部。別作品ですが、英語版『ヤング・アライブ・イン・ライブ』も一巻をStar Fruit Booksから刊行中。全3巻。

 【オマケ4は難民支援だド!】

3月2日無事サクセスしました。Xin Cam On. それを受けて、3月15日ストレッチゴールを設定、新コース「メイクマネー・ニューコース」も設定。よろしくお願いします。


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