深夜の救世主【売れてない芸人（金の卵）シリーズ】さんぽ 岩永いわな 著

 

 

まえがき

 
「さんぽのオールナイトニッポンＺＥＲＯ！」

この本は“この言葉を言うまで”を書いた本です。

初めまして、会ったことある人はこんにちは。さんぽの岩永いわなと申します。

知っている人はその道中を、知らない人はとりあえず全部を楽しんでもらえたら幸いです。

この本では、僕がどんな想いでこの言葉を言ったか、そこが伝われば良いかなって思ってます。変な話それだけです。それを長々と書いてます。

僕の人生は決して良い生活をしていたわけでも、特別個性的な体験をしたわけでもありませんし、そして成功した人生でもありません。

今回、この本を書く話をいただいた時に、売れてなくて成功もしていない芸人の人生のどこをどう切り取ったら良いんだと思って悩みました。でも僕にとってひとつだけ自慢できることがあります。そこまでを書いていこうかと思いました。僕にとっての小さな勝利の事です。

長くて巨大なお笑い界の隅っこの小さな勝利の話。

僕のローグ・ワンの話。

とりあえず初めて知った方へ、そしてもともと知ってくださっている方にも、ちょっと改めて自己紹介したいと思います。

僕は「さんぽ」というコンビの岩永いわなと申しまして、普段はライブ活動を中心に都内で活動してます。あとはＹｏｕＴｕｂｅとかで映画に関するチャンネルに出ていたりするのが主な活動です。ネタ作りを担当していて、コントが好きなのでコントばかり書いてます。

こういう機会をいただきましたので、稚拙な文章になるとは思いますが、僕の人生と、ちょっとした遊び心を楽しんでもらえたらなと思って筆を執ります。

はじまり、はじまり――。
 

 

自己紹介

 
僕は1991年7月14日、長崎県で生まれました。現在の家族構成は祖父、父、弟の4人家族。両親が小学3年生の頃に離婚して、そこから父親に引き取られました。母親とはそこから一切会ってません。