ひつじねいり松村の「初出し」 ――幻の相方と組んだ、幻のコンビ「バルガインチ」編
「初出し」とは――
「どこにも話してないココだけの話」をコンセプトに、「初出し1テーマ」×「30分」で、狭く、深く、掘り下げるインタビューシリーズ。
Wikipediaに載っていない幻のコンビ時代
――松村さんはじめまして! うちで出している「売れてない芸人(金の卵)シリーズ」の表紙デザイナーさんがお友達ということで、以前から「とても面白い方」とお話を聞いておりました。
はじめまして! はい、飲み友達で! ありがとうございます。
――最近はYouTubeでアルコ&ピースさんの「しくじり学園お笑い予備校」を見たら松村さんが本当に面白くて、めちゃくちゃ笑わせていただきまして。
ほんまですか! 出しゃばってたやつですみません、ほんま。
しくじり先生 俺みたいになるな!!【公式】
しくじり学園お笑い予備校【ep5-2】『高学歴芸人の生きる道とは?立命館×慶応 ひつじねいりのインテリネタ披露』
――それでぜひお話をうかがいたいと思いまして今回お声がけをさせていただきました。お忙しいところありがとうございます!
あ、もう光栄でございます、本当に。
ご覧の通り、お家からでございます。全然ゆったりとスケジュールもしておりますので。
――ありがとうございます。では早速、ここから30分のタイマーをスタートしますので、初出しエピソードをお願いいたします。事前にいただいていたテーマが「最初に組まれた幻の相方」ということですね。
はい、たぶんWikipediaとか公の資料には「ウェンディ」というコンビが僕の最初のコンビで載っていると思うんです。
――はい、事前に調べたらウェンディが最初と載ってました。
ウェンディの相方は僕の高校の同級生で花房くんという子で、それも劇的な、奇跡的な出会いをしていて後ほど話したいんですけど、じつはそれよりも先に、そいつのおかげでお笑いをはじめるに至って、たった1回だけ舞台に立った、よく言うと“幻の相方”みたいなやつがいるんです。
――それはめちゃくちゃ気になります。
そいつも高校の同級生なんですよ。
本当に仲がよくて、僕みたいに学校では面白いことが好きな、モテるというよりは面白いことをやって、学年の人気者みたいなやつやったんです。
僕は浪人して大学留年もしていて、そいつはストレートで大学入って卒業してだったので、僕が大学在学中にもう就職してたんですね。
で、僕が大学卒業間際ぐらい、翌年3月に卒業する前の12月、1月ぐらいに「お笑いやらへんか?」と誘ってくれたんです。
そいつはもう就職して静岡で仕事をしてたんですよ。医薬品の営業で、業種でいうとMRというので。
それを2、3年ぐらいやっていたタイミングで、「お笑いやらへん?」みたいな感じで突然言われて。
僕はずっと芸人好きではあったんですけど、なんか背中を押してもらうタイミングがなかなかなくて。
大学とかもダラダラと、ただただ遊び惚けただけで。特に何かを成し遂げたわけでもなく。
で、お笑いをやりたいなという気持ちがなかったわけじゃないけど、このまま就職しようと思って、既に就活も終えていたんです。
就職の3か月前に決めた、人生の大決断
――あ、もう内定も出ていたんですか?
はい、そうなんです。
あと数か月で就職やというタイミングでそいつから「お笑いやれへん?」と声がかかって、初めてリアルに自分が芸人として生きるイメージをちょっともって、踏み出してみようと思ったんです。
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