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「芸人ごっこ〜ピンになる覚悟もなかった俺がR-1の決勝に行った話〜」【売れてない芸人(金の卵)シリーズ】土屋 著




1.土屋って?



こんにちは! 土屋です!

ん?
「土屋って誰だよ!」って?

土屋とは、東京にあるプロダクション人力舎というお笑い芸人が大半を占める芸能事務所に所属しているピン芸人(仮)である。

ん?
「ピン芸人(仮)ってなんだよ!」って?

ピン芸人(仮)というのは、コンビを解散して次の相方が見つかるまでフラフラしている中途半端芸人の事である。

コンビ解散後は、相方を探すのに全力を尽くす人、とりあえず相方が見つかるまでピンネタをやる人、相方が見つかるまでSNSに力を入れる人、相方探しつつ趣味や特技を極めてみる人、など様々。

この中のどれにも当てはまらない、とりあえず一旦、お笑いは休む芸人もいる。

土屋は、ピン芸人でやっていく覚悟がないけど、組む相方がいない芸人の事を「ピン芸人(仮)」と勝手に呼んでいる。

あれ、オレ、失礼な事言ってる?

ちなみに土屋は、相方見つかるまでピンネタをやっているピン芸人(仮)に分類される。

「いや、そんなピン芸人すら名乗ろうとしないお前が、何を一丁前に電子書籍出してんだよ!」って?

出版社の方曰く、

「noteを拝見して依頼しました」

だそうです。

noteとは簡単に言えばブログみたいなヤツです。ぜひ土屋のnoteも見て欲しいです。まだ記事、そんなにないけど。

さて、ここでとりあえず、ざっくり土屋の経歴的なの。

●1992年

山形県鶴岡市にて、家の庭を破壊し美容室を建てた母親と、法政大学を中退した中国語を話せる父親の間で爆誕。

●2006年

中学2年生の時、人生で初めて告白し、OKを貰うも、相手が冷静になったのか24時間後にフラれる。

●2012年 

千葉県にある工業大学を中退する。

大田区蒲田でニートとフリーターを繰り返す。

●2013年

ニートだったが友達には大学生と偽って成人式に参加。

人力舎の養成所スクールJCAに入学。

●2014年 

同期の河田祥子と男女コンビ“ブラットピーク”を結成。

劣等生だったが、なぜか人力舎の預かりになる。

●2015年 

プロダクション人力舎に正式に所属。

●2016年 

ブラットピークがM-1グランプリで3回戦追加合格(河田が書いたネタ)。

●2017年 

土屋がR-1ぐらんぷり1回戦敗退。

ブラットピークは解散の危機を迎えるも、なんとか耐える。

M-1グランプリ2回戦敗退(土屋が書いたネタ)。

●2018年 

土屋がR-1ぐらんぷり1回戦敗退。

地上波の深夜番組やネット番組などに僅かだがコンビで出るようになる。

M-1グランプリ3回戦進出(河田が書いたネタ)。

相方の河田が、おとぎばなしの吉田さんとのユニットコンビ“合わせみそ”でTHE Wの決勝に進出(河田が書いたネタ)。

●2019年 

土屋がR-1ぐらんぷり1回戦敗退。

ブラットピークでビートたけし杯決勝進出(河田が書いたネタ)。

ブラットピーク解散。河田は芸人を一時的に引退(後にユニットコンビ合わせみそで復帰し、現在活動中)

土屋がピン芸人(仮)になる。

●2020年 

土屋がR-1ぐらんぷり1回戦敗退。

新型コロナウイルスの感染拡大により、土屋はライブ出演がほとんどなくなる。

●2021年 

土屋がR-1グランプリ決勝進出。決勝戦は7位という結果で幕を閉じる。

こんな感じ。やたら賞レースについて触れている経歴だけど、それくらいしか書くことがなかった。

ここからが本題。

今、この文章を書いている時点(2021年5月)で、土屋は相方が見つかっていない。先月はなぜかピンの新ネタを5本くらい卸したし。

今現在、土屋の芸人としての最大の悩みは、

「ピン芸人としてやっていくか、それとも相方を見つけてコンビを組むか」

――これに尽きる。

土屋の性格はもの凄く単純だ。

ピンネタがライブでウケた時は、
「このままピンでやろうかな〜」
と思うし、

ピンネタがスベった時、コンビ芸人の面白いラジオを聴いている時は、
「絶対コンビ組みてー!」
と思ってしまう。

今年のR-1で決勝進出以降は「ピンでやれよ」と言われる機会が増えたが、やっぱりどうしても組みたいという気持ちは諦めきれない。というか絶対組みたい。

そんな中途半端野郎の中途半端人生の一部を電子書籍にして頂く事になった。本なんて全く読んでこなかった人生だったのに。

小学生の頃、「朝読書」というクラス全員が各々持ってきた小説を、朝、教室で15分間静かに読まなければいけない時間があった。

バカすぎて小説が読めない土屋は、当時大ハマりしていたドラマ【木更津キャッツアイ】のシナリオ本を読んでいた。

作中、ぶっさんとモー子が部屋でヤリそうになるシーンを読んで、みんなが読書中の静かな教室で1人大興奮していたキモガキだった。

そんな奴が電子書籍を出すなんて、マジ未来が読めなすぎる。もっと本とか読んどくべきだった。

でもまぁ頑張って書くからさぁ、ゆっくり読んでってくれや!
土屋



2.「ノリではじめた」って答える土屋



売れてない芸人がバイト先や合コンで知り合った人に聞かれる質問ランキング第1位、

「なんで芸人になろうと思ったの?」

あれ? 俺なんでお笑いやろうと思ったんだっけ? よし! ちょっくら幼少期を思い出してみるわ!

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