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吸って大阪、吐いて東京【売れてない芸人(金の卵)シリーズ】ネコニスズ ヤマゲン 著



はじめに



はじめまして、僕は芸人です。お笑い芸人をやっています。

タイタンというお笑いの事務所で、舘野忠臣という男と、ネコニスズというコンビを組んでいる、ヤマゲンという者です。

売れていないと、どうしても「説明の中に説明」といった感じでマトリョーシカみたいになってしまいます、すいません。

タイタンは爆笑問題さんが設立した黄色と黒を事務所カラーにしている事務所で、ドルトムントくらい黄色と黒にこだわりがあります。

さて、ここからは普段の口調でいきたい。もともとは大阪で芸人をやっていたが、2012年に上京して現在に至る。

「はじめまして」と冒頭の入りで挨拶かましてる通り、売れていない。2007年にデビューして、まだすこぶるくすぶり中である。ぶるぶり中です。

くすぶり過ぎても灰になってはいない。まだまだ野心で溢れている。あほみたいに。あほなのかも知れない。日の目を見るために、まだしがみついている。

このコロナ禍で毎週金曜日にnoteをアップし続けてたところ、代官山ブックスさんの目にとまり、今回このお仕事をいただいた。

「売れてない芸人シリーズ」。タイトルがジャスト過ぎてぼちぼち切ないが、うれしかった。文章を書いて欲しいと頼まれたのが久しぶりで高揚した。

昔、mixiいうSNSで僕が書いてる日記に「あなたの日記が楽しみでしたが諸事情によりmixiを退会致します。もし良ければ日記をメルマガ的に送ってもらえませんか? 〇〇@docomo.ne.jp」とコメントがあり、1年以上、毎週送り続けたことがあった。

ある日、大阪の街を歩いてると、美女に「吉江さんですか?」と話しかけられた。

僕は逆ナンや!とテンションが上がったが、その人は僕がメルマガを送ってた人やった。吉江というのは僕のmixiの名前やった。なんやその名前!

 その後、飲みに行き、1ミリも恋愛に発展せず、仲の良い友達になり、今なお交友は続いている。

人に文章を「書いて」と頼まれたのは、その時以来。これもまた何かの出会いやと思い、書かしていただくことにした。文章を読んで寄ってきてくださる人は、なんかあると勝手に思ってる。

こんなところで文章を書かせてもらうことはそうないことなので、思いっきりガッツリ自己紹介をしようと思う。

4万字はします。4万字で伝えれるだけ伝えたいと思います。それでは僕の4万字自己紹介スタート。

ネコニスズ ヤマゲン



1章 僕と家族のこと



この家族のもとに生まれて

33歳の大阪出身。未婚。子なし。

つい最近、お付き合いしている女性にプロポーズをしたが、失敗した。

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