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ヤーレンズ出井の「初出し」――セレモニーアレルギーから見えてきた“遺伝”の凄さ 編


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「初出し」とは――



「どこにも話してないココだけの話」をコンセプトに、「初出し1テーマ」×「30分」で、狭く、深く、掘り下げるインタビューシリーズ。

インタビューを受けることで、取材対象者が「印税」を受け取ることができる仕組みへの挑戦。

子どもの頃からセレモニーアレルギーだった



――出井さん、以前はご著書「芸人食わねど高コーヒー」をうちでご執筆いただきまして、ありがとうございました。

とんでもないです。ありがとうございます。


――本当に素敵な作品で感謝しております。

結構反響があってありがたい限りです。機会をいただかないと書くことなかったと思うので。

――ありがとうございます! 今回の「初出しシリーズ」は、まだ世の中に話していない1テーマの初出し情報を30分間、タイマーをかけてインタビューをさせていただいて、狭く、深く掘り下げる企画です。お願いいたします。

はい、お願いします。

――それでは早速、30分のタイマーをスタートしますね。事前に出井さんからいただいた「初出し」テーマが「セレモニーアレルギー」ということでした。これは一体どういうことでしょうか(笑)?

そうなんですよね。なんて言うんですかね。

昔っからなんですけど、“何々式”とか、その系統の式典であるとか、そういうものがちょっと苦手で。

これはなんでなんだろうなというのがずっと自分でも疑問なんですけど、本当に凄く嫌いで。

たとえば入学式とか卒業式とか、成人式ももちろんなんですけど、結婚式もそうですね。ちょっと受け付けないというか。

それをなんでなんだろうとずっと考えていて。自分の内面を見ながら、なんでなんだろうなと考えていて。

今回、ちょっとここでお話しながら整理できたらなと思って、このテーマにしました。

――ぜひ一緒に追求していきましょう。たとえば、不謹慎な話ですけど、お葬式が静かな真剣なムードすぎて逆に思わず笑っちゃったみたいな話ってあるじゃないですか。そういうアレルギーとはまた違うんですか?

僕、お葬式はいいんですよね。そんなに嫌じゃないというか。

なんかこう、そうですね。1つ思ったのが、僕が嫌なものは“意味”よりも“形式”を重視している気がして。

入学式とかは挨拶が多いじゃないですか。

でも、心に残っている挨拶って1つもないと思うんですよ、みんな。

――確かに。

それなのに「式をやる以上はそういう人が挨拶しないといけない」みたいな。いつからか生まれた形式みたいなのがあるような気がしていて。

そこに違和感がずっとあって。

子どもの頃はみんな学校で思うと思うんですよね。「いいよ、挨拶」とか。

歴史や伝統がない形だけのものに対する嫌悪感


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