カモシダせぶんの「初出し」――アメトーーク!に初出演してみた編
※カモシダせぶんさん初出演「アメトーーク! 本屋で読書芸人」(2023年4月20日オンエア)の「3日前」である4月17日に「初出し」インタビューを行いました!
「初出し」とは――
「どこにも話してないココだけの話」をコンセプトに、「初出し1テーマ」×「30分」で、狭く、深く、掘り下げるインタビューシリーズ。
インタビューを受けることで、取材対象者が「印税」を受け取ることができる仕組みへの挑戦。
アメトーーク!初出演の経緯とは?
――アメトーーク!初出演おめでとうございます! カモシダさん、凄いですね。
いやいやいやビックリですよ。ただただ僕がビックリしました。
どうなるかですね、オンエアは今週木曜で。長く待ちましたけどね。
――最初は4月上旬に放映予定で延期になって。今週は確実に流れますね。よほどのことがない限りは。
いやー、急に日本の治安が悪くなってきたからわからないですよ。
報道ステーションになった瞬間に終わりですよ。日本が平和であることを祈るだけです。
――カモシダさんはもってらっしゃるので大丈夫ですよ!
いやいや、家が火事になったりしてますからね。不運たるや半端じゃないですからね。
――このインタビューが無事に出ていたらアメトーーク!も放映されたということですね。では、まずはアメトーーク!初出演の経緯から教えていただけますか?
はい、2月末に「本決まりじゃないけど」と仮で連絡が来まして、「本当ですか」と思っていたら翌週に出演が決まったという感じですね。
オーディションとかは特になく、向こうからお声がけいただいた感じです。
――オーディションはないものなんですか?
アメトーーク!はものによりけりで、過去に出演した僕の同期芸人は募集がかかっていて、エピソードを出して、一番強いから若手枠キミでというパターンもあるみたいですね。
――カモシダさんにピンポイントで声がかかった理由は何だったんですか?
それはわからないです。
これは完全に僕の“憶測”ですけど、ジュニアさんのYouTubeに出たことはやっぱり大きかったんじゃないですかね。
千原ジュニア×カモシダせぶん 〜3000冊の本が自宅全焼で焼失!〜現役書店芸人が選ぶオススメの本を紹介!
ただ、番組からそう言われたわけじゃないので、真相はわからないですけど。
――あれも見ました、とても面白かったです。ジュニアさんのYouTube出演はどういう流れで決まったんですか?
ジュニアさんが以前MCをされていたAbemaTVの「2分59秒」という番組があって、それは若手が2分59秒でプレゼンをする番組なんですね。
その番組で、本好き、読書がテーマでおすすめの本をプレゼンする回があって、僕とティモンディの前田くん、ゾフィーの上田さん、東京ホテイソンのショーゴくんの4人が出て、それぞれがプレゼンしたんですよ。なぜか僕以外は全員グレープカンパニーだったんですけど。
そこで紹介した本がハマったのと、あとエピソードで僕の家が火事で燃えたときに「三体」という本をたまたま持っていた話もしたんです。
「三体」も太陽光線で星が燃えて滅亡する話なんです、とツイッターに書いたらバズって、中国までそれが拡散されて、中国の著者の方からサイン入りで本をもらえたというくだりをしゃべったら、ジュニアさんが興味あるわと言ってくれて。
その話をするというのがあってYouTubeに呼んでくれたんです。
そこから繋がっていったのかなと個人的には思ってますね。
「書店員芸人」を他の芸人が誰も名乗らない理由
――「書店員芸人」という肩書で続けてきたカモシダさんだからこそアメトーーク!に繋がったのかなと思うんですけど、この肩書ってカモシダさんしかいないですよね?
いないですね。書店でバイトしてるやつはいるんですよ。
後輩の芸人としゃべってると「僕も本屋でバイトしてます」という子もいるんです。
いるんですけど、声を大にして言ってるのが今までいなかっただけなんですよね。僕ぐらい騒いでるやつがいないだけです、シンプルに。
彼らはそれを声を大にして言わないというだけで。
――マンガ好き芸人って複数いるじゃないですか。書店員芸人ってなぜ他の方は言わないんですかね? 凄い特徴だなと思うんですけど。
シンプルに「バイトだから」ですかね(笑)。
あと、バイトしてるのはいるんですけど、本屋で働いてるのって数はあまりいないんですよね。
理由としては給料が安いんで。僕も他のバイトとダブルワークでやってますし、粒立てて言おうという感じにならないんじゃないですかね。
――今回、アメトーーク!初出演が決まったのは「書店員」というところを強く出して活動してきたことは大きかったですか?
それは絶対そうだと思います。
普通に考えて読書量だけで考えたら他のタレントさんもいらっしゃったと思いますし。
今回、“無名枠”が僕だけしかいないので、出られたのは本を読んでいるだけというより、本屋さんで働いているのは大きいと思いました。
――そうすると、今回のアメトーーク!やジュニアさんのYouTubeなどでカモシダさんがその肩書で活躍されていくと「書店員芸人いいな」と、これから追随する方が現れそうじゃないですか?
どうなんですかね。
うちの働かせてくれてるバイト先の書店はシフトが凄い融通利くんですよね。そこが大きくて。
お笑いに、仕事に理解があるから働かせてもらってるわけで、そこで人と人でぶつかっちゃって長続きしない人も多いと思うんですよ。
だから最初の段階で書店が芸人を受け入れてくれるかというところも難しいのかもしれないですね。僕はたまたま、そこがラッキーだったのは大きいと思います。
あと、そもそも声に出して言うことがいいのかというところと、「ダセー」と思われてるんじゃないかというところがありますけどね(笑)。
現実問題として、他に本屋で働いている子はネタで凄いテレビに出てる子なんで、こんなこと言う必要性がない、これ言うことでダサくなるみたいなところが絶対あるから。
それで言ってないというところもあるんですよ。
――その話で言うと、カモシダさんにうちの「売れてない芸人(金の卵)シリーズ」で執筆いただいたご著書「書店員芸人」の中に「縦と横理論」の話があって、縦のネタと横の書店員芸人という特性の両方が大事だと書かれてますよね。今もその気持ちは変わってないですか?
カモシダせぶん 著
「書店員芸人~僕と本屋と本とのホントの話~」
全く変わってないです。だから今回凄くビックリしたんですよね。
アメトーーク!はおそらく、これまでの読書芸人は“無名枠”がなかったんです。出るとしたらネタで結果を出してないと出られないだろうなとずっと思ってたんですよ。
いくら本を紹介していてもキングオブコントとか、ある程度結果を出してないと出られない枠だなと思っていたので、ビックリしました。
あの本に書いた縦、つまりネタがない状態でアメトーーク!に出てしまったというのがこれからどういう結果になっていくのかな、というのがいまだに読めないのが正直な感情ですね。
――そこは興味深いので後でまた聞かせてください。それではいよいよ出演の話に入りましょう。
「若手は前に出づらい」と聞いていたが
――アメトーーク!に初出演してみて、ざっくりといかがでしたか?
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