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どうも、労働者です【売れてない芸人(金の卵)シリーズ】ダーヨシ 著




①まえがき


どうも、労働者です。

私、ダーヨシと申しまして、普段は建築現場で働きながら、仕事場で起きた様子をネタにしているピン芸人です。

「建築現場で働きながら、仕事場で起きた様子をネタにしているピン芸人」

ここまでで、もうなんとなくわかると思うんですが、普段は“本を書く”なんて事からかけ離れた生活を送っています。字なんて読む事も、書く事もしません。

字にまるで“興味”がありません。

唯一、字を読むのは東スポ、字を書くのは建築現場の新規入場アンケートの時だけ。

何の気持ちも込めずに、ただ名前や住所を書く新規入場アンケートの時だけです。

※新規入場アンケート:作業員が初めて入る現場で書くアンケート。名前、住所、健康状態、緊急連絡先などを記入する。

自分、字がめちゃくちゃ下手なんですけど、新規入場を書きまくっているせいで、名前と住所だけは上手に書ける自信があります。余談です。

こんな男が、なぜ本を書く事になったのか?

自分は2020年の2月に、芸歴15年目にして初めて地上波でネタをやることができました。

それはそれはもう舞い上がっちゃって。

小躍りしながらステーキ食いつつ、オンエアをノン瞬きで観た後、反応をエゴサーチしたら、SNSに結構出てきたのが、

「他のネタを探したけど、動画が見つからない」

というものでした。

それまで自分は動画をネットに上げるなんて事を一切してこなかったんです。

これは完全にやっちまったんじゃないだろうか……。

パソコンという物から知らんぷりし続けた生活を送っていたせいで、折角、多くの人に知ってもらえるチャンスをみすみす逃してしまったんです。

この失敗は、二度と繰り返してはいけない!

強く後悔し、深く反省した私は、7月に自分のYou Tubeチャンネル「ダーヨシのゲンバデンパ」で動画投稿をはじめました。
 
ダーヨシのゲンバデンパ
https://www.youtube.com/channel/UCx-PuU4jZWipL6rkcCEgACw/

動き出すまでに5ヶ月かかったのは、言いっこなしでお願いします!!!!!!

この「ダーヨシのゲンバデンパ」内(チャンネル登録お願いします)で、ネタを上げまくって、次テレビに出たときに備えよう!という事で、定期的に自分の持ちネタ「労働者図鑑」をアップしていました。

数ヶ月が経ち、特番が多い年末年始、何かしらのオーディションに引っ掛かってテレビ出れねーかなぁ……。しかしYou Tubeの再生回数少ねーなぁ……。

なんて思いながら過ごしていた11月下旬。代官山ブックスさんからツイッターでDMを頂きました。

「You Tubeでネタを拝見しました。
良かったら電子書籍を出しませんか?」

……何? 何だって?

電子書籍……? 俺、本出すの⁉

あと登録者数と再生数二桁の動画よく見つけたな……。(自分で言ってて恥ずかしいよ)

今後テレビに出た時、それをキッカケに「You Tube見てもらえたらいいなぁ」でチャンネルを開設したわけなんですが、想定外のお誘いにおったまげてしまいました。

アナログ肉体労働者が「本」? しかも「電子」⁉

電子からも、書籍からも、関わらずに生きてきた俺が、本て……。

面白すぎだろ。

「肉体労働者が電子書籍を出す事になった」

コントの設定じゃん。

コント書いて欲しいよ。オシャレコント師に。

かれこれ10年以上お世話になっている事務所の先輩・永野さんに、昔、こんな事を言われた事があります。

「可能性は閉じるな」

本当にその通りで、閉じずに動き出したら、何か楽しげな話が舞い込んで来たんです。

別に素人が書いたこの本がどうにかなって、金がドバドバ入って来て、笑いが止まんなくなる……なんて思っちゃいないです(なったら嬉しいけど)。

作業着しか着てないおっさんが、ヒョンな事から本を書く事になった。

その時点で、なんかこの人生おもしろいなって思っちゃったんです。

断る理由なんてあるわけねーですよ。

といったわけで、可能性を閉じずに書いていきますので、良かったら最後までお付き合いください!

恨みっこなしでいきましょう!
ダーヨシ



②お笑いのルーツ



え――、あのですね、こんな事書いていいかわからないですけど、この書籍は「3万字〜5万字で書いてください」と言われています。

現時点の文字数を数えたら、大体1500字前後でした。

ここから先は

30,446字

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