とあるホテルでの裏話
前回に続き「とあるホテルでの裏話」として書ける範囲で書いてみました。
前回の記事はこちら
前回の流れを踏まえ、お客様に気持ちよく使ってもらうために気をつけていたことをメインに書いています。
プライバシーは守られている
私のホテル経験を知っている方から一番多く質問されるのが、「どこまでプライバシーは守られているのか?」です。
私が居たところでは、敷地内の入口と出口から、場内一周まではカメラが設置されていました。
駐車場直結で部屋まで入れる作りだったので、敷地内以外にカメラはありませんでした。なかなか部屋に入らない方には、直接お声がけすることもありますし、別なホテルでは、駐車場内にもカメラがあるところはありますので、できるだけ早く入室することをおススメします。
黒子に徹する
もう一つお声がけが必要なシチュエーションとして、週末や連休での料金変動がある場合です。
私が居たところでは、入室してしまうとキャンセル手続きなどが面倒なため、事前に説明と確認が必要でした。
特に宿泊の場合は高額になってしまうため、トラブルの元になってしまうことも多くありました。
そんなお声がけの時も、駐車場内の裏手から驚かせないように静かにノックしてお声がけしていました。
顔を見ない配慮はもちろんですが、そういったホテルでしたので、支払いなど立てる意味でもできるだけ男性に向けてお話しするようにしていました。
後は気持ちよく使って頂くだけ!
基本的に料金と時間の相互確認ができれば、後は自由に使っていただくだけです。
しかし、連休やお祭りや花火大会など特に混み合う場合に困ったお客様もいたので、印象に残っている出来事を紹介します。
①「部屋に入ると泡だらけ!」
お客様が退室してすぐにやることとして、忘れ物のチェックです。
急いで忘れ物はないかなどを確認しようと部屋に入ると、入り口からベッドルーム内まで一面の「泡」という事がありました。
浴室内であれば、何とかなりますが部屋の中はそうは行きません。
中途半端にしてしまうと滑りやすく危ないので、時間をかけて水拭きと乾拭きをし、その後しばらくの間換気もしなければならないので、売りに出したいのに出せないという状況があり、正直かなり大変でした。
②「どうしてこうなった?配置換え」
次に、“自由”の度合いを少し超えていた話です。
こちらも忘れ物はないかと入室すると、ソファとベッドの配置が大きく移動されていました。TVを見やすいように動かしたのだと思います。
しかし、実際に動かそうとすると、ソファは簡単に移動できますが、ベッドはかなりの力が必要です。部屋によっては固定されているので動きませんが、その部屋は移動可能だったために大きく配置が変わっていました。
1人での原状復帰が難しく、もう一人を呼んでさながら引っ越しのように戻した記憶があります。
そのお客様はどうやって移動したのか。もしかしたらこちらの予想以上に人がいたのかなど、後になって不思議だなと思う出来事です。
③「何が起きた?」
そう思ってしまうような出来事です。
基本的に内ドアを閉めておけば、ほとんど音漏れはありません。
しかし、きちんと閉めていないと(従業員しか通りませんが)廊下まで音が漏れてきます。
たまにそういったお客様がいた中で、最も印象にあるのが驚くほどの「大喧嘩」をしていたお客様です。
詳細は語れませんが、大きな声と壁やものを叩く音が廊下にも響き、直接お声がけは出来ない状況なので、内線にて「隣のお客様からもう少し静かに・・・」との連絡をして、最悪の場合は警察へ連絡が必要になるのではないか?などとも思っていました。
酔っていたからなのか原因は分かりませんが、結果その一報以降は静かになり、朝方には仲良さそうに帰っていくのを見届けました。
完全なプライベート空間として、自由に使っていただくように心がけていましたが、実際の裏側ではこのような形で語れないことの方が多くありました。
今となっては笑い話になりますが、その場にいるときはそれどころではなく、前の記事にある通り常にイレギュラーとの闘いという大変さが良い経験になっています。
今後は、思いついたりリクエストがあった際にはこういった裏話も書いて行きたいと思います。
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