【社会復帰への一歩】はじめての単発バイト
深夜の単発バイトというものをはじめてやってきた。
いままで一切バイトをしてこなかったわけではないが、人生のトータルで出勤した「日数」は両手で数えられるほどだったと思う。
受験期にコンビニ1日、前の大学の1~2年のあいだで塾講師を数回のみだ。
コンビニでは、公共料金の支払いをされるかたがそれなりの額のお札を出したタイミングで「無理だ」と思って辞めてしまった。
お金は怖いものだと思っていた(今でも怖いけれども)。
塾講師はとても憧れてたバイトだったし、学習指導だけでなく生徒の個性、思春期特有の繊細さゆえの行動だったりそれに対する対応など、自分が学ぶことも多かった。
だが結局、自分の心身が持たずにそのままフェードアウト。
バイトとしてとてもいい経験にはなったがきっともうできないと思う。
「できないと思う」理由はまたどこかのタイミングで記事にしたい。
そんなこんなでバイトというものをしばらく避けて生きてきたのだが、自分で使うお金もそうだし、学費や目標に向けての貯金をしたいと思っているので思い切って応募してみたということだった。
今回応募したバイトは店舗の商品撤去作業。力仕事もあるだろう。
高校を辞めてからぶくぶく太ったこのカラダに鞭打つにもいいと思っていたし、運動が苦なタイプではないからあまり心配や懸念はなかった。
なによりも問題になりそうな体調やメンタル面での心配に関して、まったくのゼロではなかったが、一日だけということで頑張るぞと意気込んで応募してみた。
当日夜、集合場所に集まっていた方々の過半数はベテランであろうオジサマオバサマたちだ。見ただけで分かる。
残り半は20代と思われる男女で、そのメンバーは深夜バイトが初めてだったり、撤去作業が初めてだったりという雰囲気だった。
開始時間になると同時に早速作業に取り掛かる。
同じ棚を担当していた女性も深夜バイトは初めてだという。
お互い鼓舞しあいながらひたすら棚の商品を折コンテナに詰めていき、積んでは運び、積んでは運びの繰り返し。
まっじで、全然棚の中身がなくならない。なにこれ。
運んでいる最中にベテランの方が片付けているところを見たが私たちの2倍以上の速さで作業をされていてぎょっとしてしまった。すごい……。
30分の休憩が2回あったが放心状態でぼーっと過ごしていた。おにぎりを食べたが「空腹」よりも「食べないと体力的に死ぬ」という気持ちで食べた。
そしてまたすぐ作業に戻り、気付けば朝になっていてバイトは終わり、家の最寄駅についていた。
所感として、こういう感じでできる単発バイトならたまに入れてみるのもアリ。
いままで「働けないこと」がネックだったが今回クリアできたことによって大きな自信につながったと思う。
家に帰ったら即バタンキューしていたが、時間に余裕がある週だったのでしばらく身体が辛くても大丈夫だったし、もしこの記事を読んでいていろいろ悩みがある人の解決の糸口になればいいなと思う。
ふと桜の木を見上げたら視界の9割ほどが新緑になっていて吃驚した。
ひと汗流したあとだからかもしれないがとても気分がいい。
いろいろあるけど、なんとかここまで来れたことをほめてあげよう。