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Chromebookの「老後」を考えてみる

Chromebookには自動更新ポリシーがあり、現状ではChromeOSデバイスの自動更新期限は10 年です。では、その後は70歳の私と同様に現役を引退して「老後」をどう生きるのか?について考えてみましたが・・・


手持ちのChromebookの現役引退時期

手持ちのChromebookはHP Chromebook x360 14c (旧型:ca0012TU)なので新品はもう購入できませんが、中古品は4万円前後でけっこう出回っている(細かいモデルの違いはある)ようです。

設定アプリの「Chromebookについて > 詳細」を開くと、このChromebookは2年間延長されたみたいで、2030年6月になっていました。

Chromebookの自動更新期限

私の場合は、この時期に近くなるまでは、大人しくChromeOS + Linux開発環境のままで使い倒そうかと考えています。いわゆる「定年退職」まで頑張って使おうかと・・・

しかし、その後の「老後」についてどうするか?について、タラレバではありますが、漠然とした根拠を持って考えてみました。

Chromebookの老後を考えてみる

ChromeOSから最新のLinuxに変える?

パッと思いつくのは、メジャーなLinuxディストリビューションをインストールして、Linuxマシンとして使うことでしたが・・・

ところが、実際にやってみると「レガシーブート」や「USBブート」ができない仕様(ファームウェア)になっていて、しかもファームウェアの書き込み禁止の解除が、ネジを外すといった従来のやり方ではできないことがわかりました。

croutonなどで出来るのかもしれませんが、再現可能性について検証するには、かなりの調査時間と労力が想定され、あまり手を出したくありません。

ファームウェアの書き込み禁止解除?

そこで、いろいろと調べたところ、この書き込み禁止を解除する可能性がある手段が2件見つかりました。

  1. 内蔵バッテリーのケーブルを一時的に抜いて、外部電源だけで作業する

  2. 特殊なメンテナンス用USBケーブルを購入して作業する

1.はChromebook本体の裏蓋を外す必要があり、2.はこのケーブルをネット通販で購入する必要があります。

どちらの方法も、私自身は検証していないので、今後何かの理由でChromeOSから別のOSに変更したくなった場合には試してみようかと考えています。
★ 1.の方法でファームウェアをUEFIに書き換え、ZorinOSをインストールした成功事例は以下の記事で紹介しています。

ChromeOSから変える別のOSとは?

Mac mini Late2012のケース

今回、眠っていたChromebookをいじるようになるまでは、メインPCとしてMac mini Late2012という12年前の古いMacを使っていました。

このMacで使える最後のmacOS Catalinaは、すでにアップルのサポート期間が終了していたので、最新のLinux(ZorinOS 17 Pro)をインストールし、さらに無料化されたVMware Workstation 17 ProのLinux版をインストール。

さらに、それにWindows11 Proをインストールし、DAZ Studioをインストールして実用的に使えていました。

さらに、IrayレンダリングをクラウドGPUでローコスト・お手軽に高速化できました。

Chromebookの老後のケース

ファームウェアを書き換えることができて、レガシーブートやUSBブートが可能になったとすると、私の場合は以下の2件を考えています。

  1. ChromeOS Flexに変える

  2. ZorinOS XX Proに変える

1.に関しては、今のところ特に自動更新期限が無いので、老後も最新のChromeOSを使えるはずですが、Androidアプリは使えなくなります。

Linux開発環境は使えるので、今回検証予定のChromebookでDAZ Studioを使う方法論がそのまま使えると思います。

2.の場合は、Mac mini Late2012で実際に検証したDAZ Studio実用化プロセスがそのまま使えると思います。

もちろん、その頃にZorinOSより優れたLinuxディストリビューションが現れるか見つかるケースも考えられるので、ZorinOSに限定する必要は無いかと考えます。

Windows PCを使いたくない理由

DAZ Studioを使うのに、OSをWindows10 / 11 に変えるのがもっとも合理的で簡単なように思えますが、私の場合は、以下の地域的な事情によりWindowsを使わないようにしています。

北海道の賃貸ではエアコンが使えない

もちろん、家賃の高い集合住宅にはエアコンが完備した物件はありますが、安い年金生活(月額約12万円)を送っている単身の高齢者としては、できるだけ安い家賃の集合住宅に住んで、他の生活費に残りの年金を回したいです。

Windows PCはファンがうるさい

エアコンのある生活をしていた頃は、普通にWindows PCを使っていましたが、自作のデスクトップPCはそれでもファンがうるさかったです。

しかし、マンション自体が大通りに面していて交通量が多く、外からの騒音にファンの音がかき消されて、あまり気にはなりませんでした。

Chromebookはファンが静か

ところが、札幌に移住後、北海道胆振東部地震を経験し、節電を呼びかけられたので、手持ちのChromebitという低消費電力のスティックPCをテレビに挿して使っていると、発熱をしないPCの存在に気付かされました。

その後、安いChromebookを購入してしばらく使っていましたが、不調になったので、今使っているハイエンドの機種に買い替えました。

夏場でも、ほとんどファンが回らず静かです。DAZ Studioなどのアプリは使えないので、クラウド仮想Windowsで高負荷なレンダリングなどの作業も行うので、そもそも使い方がブラウザーメインの省エネとなります。

macOSとLinuxの発熱の違い

Chromebookが不調になり、しばらくはMac miniを使っていましたが、当初使っていたmacOS Catalinaでは、普段使いでも天井に手を当てると明らかに熱く、ファンが常に回っていてうるさかったです。

途中からLinux(ZorinOS)に変えると発熱が激減し、普段使いでは天井に手を当ててもうっすら温かく感じる程度で、夏場でもファンは回らず静かです。

今の函館の木造アパートは田舎にあり、夏場に窓を全開にしていても、昼間でもすずめの鳴き声が聞こえてくるほど静かな住環境なので、PCが静かなのはありがたいです。

まとめ

手持ちのChromebookが自動更新期限を迎えて以降の「老後」について、ある程度の根拠を持って、想定できる可能性を検討した結果について紹介しています。

新しい機種が次々と毎年発表され、有名YouTuberがそれをメーカーから提供を受けて、ユーザーが購入したくなる動機づけを垂れ流して広告料を稼ぐ世の中ですが、SDGsを考えるといかがなものか?と老後を楽しんでいます。

デジタル小作人と呼ばれるようになった日本人が、器はアメリカ企業のプラットフォームを利用しつつ、アニメやゲームのような「器の中身」すなわち「コンテンツ」で勝負する時代が生成AIとともに到来している・・・

参考リンク

How to disable Write Protect WITHOUT having a write protect screw. Chromebook 2022 >>> YouTube サイト へ

【世界を変えるPC登場】AI搭載PCが凄すぎる!Copilot+PCを世界一わかりやすく徹底解説!【知らなきゃパソコン選びに失敗する?】 >>> YouTube サイト へ

日本の有名なYouTuberたちは、ブルジョアなPC業界に便乗してYouTubeからの広告収入を荒稼ぎし、生成AIがアメリカの企業の富を劇的に増大させるのに貢献している優れたビジネス・モデル。さすがですな。


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