わたしたちは無痛恋愛がしたい3巻 瀧波ユカリ わたしの怒りは誰にもジャッジさせない!
あらすじ
鍵をかけたSNS=鍵垢でしか本音を吐露できない主人公・みなみは、きれいなクズ=星屑こと千歳との関係を切れないまま、10年の月日が経過していた――…。みなみと絶縁してる由仁は、フェミおじさんこと空知さんと偶然再会し空知さんの辛い過去を知る。一方、キラキラ結婚生活してるはずのうずらちゃんは、育児ノイローゼに。
「ストナン」「介護脱毛」「ワンオペ育児」「モラハラ夫」
女性が幸せに暮らすには、ハードルが多すぎる!
今の「あるある」と「こうなったらいいな…」を『臨死!! 江古田ちゃん』『モトカレマニア』の瀧波ユカリが描く。
令和のコミュニケーション&フェミニズム漫画3巻。
感想など
千歳と腐れ縁は続いているけど、ストーカーを撃退出来るまで言葉もスキルも身につけているみなみの成長に、グッジョブ。
「自分の気持ちを言わずに従う女がいいって言うのは、女を心や人格がある人間って見ていないことでしょう!」
「悪い女は、どこへでも行ける!」
千歳は、みなみの著作を貶したり、未成年の少女をホテルを言葉巧みに連れ込んだり、クズっぷりに磨きがかかっているが、そういうクズに限って「男」を連発するのとトキシック・マチズモの間について考察したくなる。
クズ男の被害から救い合う自立した女性たちのシスターフッドの尊さ、「カップルでいる時はありがとうを言える男が、なぜ結婚した途端にありがとうを言えなくなるのか」問題などより男性に読んでもらいたい濃い内容の3巻。