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親切なクムジャさん 鬼才パク・チャヌクが、仕掛ける究極の復讐劇

あらすじ

サンタクロースの衣装を着た聖歌隊と伝道師が、“親切なクムジャさん”と呼ばれている女性を待っている。
刑務所から出所した女たちは、待ち構えていた家族と抱き合ったり、「心を白くして二度と刑務所に戻らないように」豆腐を食べている。
そんな中を、冬だというのに水玉のワンピース姿の女性が無表情で歩いてくる。イ・クムジャ(イ・ヨンエ)。
20歳のときに「ウォンモ君誘拐事件」の犯人として逮捕され、その美貌と残忍な手口により世間を騒然とさせた女だ。
13年の刑期を終えた彼女は、逮捕された時と同じワンピースを着て出てきたのだった。
刑務所にいた時からクムジャを支援してきた伝道師(キム・ビョンオク)が差し出した豆腐の皿を、彼女は片手でひっくり返し、「余計なお世話です」とぴしゃりと言って、立ち去っていく。
刑務所の中で、クムジャは、他の囚人にいじめられた新入りの代わりに復讐を施したり、老いた元北朝鮮スパイの世話をして、この世の天使のように崇められ、“親切なクムジャさん”と呼ばれるようになったのだった。その顔からは光が放たれていたという。
だが、出所した彼女からは、刑務所にいたときの聖母のような微笑みは消えていた。3年前から心に決めていた作戦を、開始する時が来たのだ。
刑期を終え、復讐鬼と化したクムジャは娘と再会し、先に出所した仲間の協力でついに男を手中に収め、復讐を遂げようとした瞬間、驚愕の事実を知る。
「親切なクムジャさん」の本領発揮は、そこからが始まりだった…。

感想など

なんと言っても、韓国の国民的女優イ・ヨンエが演じるクムジャの刑務所では天使のように慕われる仲間に対しての親切ぶり(魔女と渾名され同房の仲間を性奴隷にしていた巨漢の女性を半身不随にした後毒殺など)と出所後の周到に仲間の協力の下で復讐を実行していく冷徹さのギャップ、「全てがキレイじゃなくちゃダメ」というクムジャのポリシー通り赤いアイシャドーで自らを彩りレザーコートとブーツそして銀細工の特注拳銃で武装したクムジャのクールなリベンジヒロインの魅力、心ならずも娘を手放さなければならかったクムジャの苦悩、クムジャを始めとする誘拐事件の被害者の怒りと哀しみを昇華させる喪の儀式でもある壮絶で華麗なラストの復讐劇、アジア最高のリベンジムービー。
「白く生きて」

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