夢を諦めて現実を見る
いまさら何をしても
と思うことがよくある
芸人という仕事に憧れがあるが
スクール代がないのでできない
表舞台に立ちたいと思って
普通ではない経験をいくつかした
芸能人などのセレブリティに
会ったりもした
でもテレビとの距離は縮まらなかった
それにテレビが凋落していっている
様を視聴者としてみてきて
心苦しくもあった
SNSももう終わったメディアだと
思うようになってきた
スマホももう古いかもしれない
一般人に浸透した時点で
流行からは離れてしまっていると思う
そういう感覚がある
やはり今生きている人間の人生が
面白いのであってドラマなのであって
テレビやSNSで誇張して拡散した
ものは欺瞞だと思ってしまう自分が
いるのに最近薄々と気がついてきた
ここに書いていることも嘘であるし
私にスポットライトが当たることは
ないだろうと思っている
もし自分が芸人の道に進んだとして
何をしただろう?
漫才も今度もリズムネタも
やらないのではないか
それよりも企画やネタを作って
放送作家のようになっていたのでは
ないかと思うし多分そっちの方が
向いていると思う
自分は表に出る裏方に憧れている
のだと思う
そっちの方が確率として低いし
面白いかもしれないと思う
でももうテレビには出られない
見るだけで楽しむだけだ
音楽もドラマも映画もテレビも
もう出演することはないだろう
もっと早く芸人を目指すと
確信していれば良かった
結果的に大人になって後悔している
私は何もつかめなかったし
歴史にも名を残さない
ただ木下雄飛としてだけ生きていく
日陰で陽を浴びることなく
沈黙の中で生きていく
あとはもうむせぶだけだ
芥川龍之介賞も多分とらない
自分には小説は書けない
人間として生まれたことだけが尊い
かりそめの他人が夢を叶えてくれる
ことは絶対にあり得ない
小説の指南書を読んでも
マニュアルを覚えても
作品や仕事ができるわけではない
もう世界の終わりは来ている
全ての人間の知恵は出され尽くした
自分の知恵も出し尽くした
芸人になりたい
小説家になりたい
デザイナーになりたい
と言った夢を語ることは終わりだ
夢という山を諦めて現実という麓へ
降りて行かなければならない
もうそういう年齢に差し掛かっている
人生前半戦第一章の終わりだ
ここからは前半戦第二章になる
仕事をする日々がもうすぐ来る
どんな仕事をするかはまだわからない
地味で暗くて縁の下の力持ち的な
仕事に就くのかもしれない
花形のスターはまだずっと先だ
作品を何個か作っていきたい
小説も作りたいし脚本も書きたい
ノウハウを活用して作品を作りたい
面白くてワクワクするようなものを
一個だけでいいから作りたいと
思っている
みてくれる人が一人でもいる限り
書き続けると思うから頑張りたい
死ぬまでiPhoneの板状に指を
滑らせていたいと思う
久しぶりのnoteなんか暗くなって
すみません
夢を諦めて現実を見るという話でした