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【イラストで星空話】クリスマスツリーの星は何の星?
クリスマスですね。
街がキラキラとイルミネーションで輝いて
楽しげに飾られたクリスマスツリーも毎年この時期に見るのが楽しみです。
本日はそのクリスマスツリーのてっぺんで光る星についてちょこっと星話です。
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キリスト誕生の時に光った星
クリスマスツリーの一番上に飾る、あの星の名前、「ベツレヘムの星」と言います。
クリスマスは日本でも広く親しまれたイベントですが元々はキリストの誕生を祝うもの。
そのキリストが誕生したときに頭上に光り輝く星が現れ、東方の三博士を呼び寄せました。
その場所が中東の都市ベツレヘムだったためこのように呼ばれるようになり、ツリーの上にはその星を模した飾りを飾るようになったそうです。
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光る星は天文現象なのか
このベツレヘムの星は
いったい何の星のことなのか…
天文家や占星家は答えを追い求めてきました。
有名なのは天文学者ヨハネス・ケプラーの惑星会合説です。
惑星の会合かも?
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紀元前7年ごろ、うお座のあたりで木星と土星が接近しました。
半年の間に3回も繰り返されたとのこと。
2つの明るい惑星が近づけば確かに強い光を放つ星に見えそう…と思いきや、計算上この時2つの惑星は見かけ上は1つに見えてしまうほどの大大接近ではなかったようです。
うお座はユダヤ教では神聖な星座。占星術師としての職でもあったケプラーはそこに特別な意味を見てこの説に結論づけたのかもしれません。
超新星爆発かも?
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周期的に爆発する超新星だったのではと言う説もありました。
ケプラーは1572年にカシオペヤ座に現れた「チコの星」という超新星が過去に爆発したと考えましたが、明るい超新星は世界中で記録が残るはず。
予測される紀元前7年頃に同じような記録はなかったようで、他にも裏付けがなく、ちょっと説得力に欠けるようです。
彗星かも?
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突如現れる天体といえば彗星。
昔の人にとっては不気味で不吉なものでもありました。
ベツレヘムの星の正体としてハレー彗星も挙がりましたがこれもその頃地球に近づいた時期は紀元前12年ごろ。キリストの誕生と考えると時代が離れすぎていたようです。
最後に
そんなこんなで、果たして天体現象とキリストの誕生が関係しているのか?
直近では2005年にもアンドロメダ銀河の超新星爆発ではと唱えられた説もあるようですが様々な説がある中まだ決定づけられるものはないままです。
何世紀も前から今世紀に至るまで、天文学者たちが正体のわからない星について論じ続けてきていると思うと面白いです。
いつか解き明かされる日が来る?のでしょうか。
と言うことで、皆様も良いクリスマスを✴︎
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参考文献:斉藤国治著 星の古記録