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豊かさとは

すっかり涼しくなってきました。
台風も来ています。
季節の変わり目、体調の変化に気をつけたいですね。


連休で佐渡へ行ってきました。
何度目かの佐渡だったのですが、改めてその良さを感じることができました。
二泊キャンプして海に潜り、イカを釣り、火を焚いたのですが、とても豊かな時間を過ごせました。

ちょうど稲穂が実り、収穫が始まった頃。
「はざかけ」という、刈り取った稲を括って掛けてある光景が見られました。

ちと遠すぎますね^_^;

豊富に湧き出る湧き水を汲み、源泉かけ流しの温泉につかる。


佐渡は文化的にも豊かで能や和太鼓が盛んな地です。
「全てがある」
そう感じた3日間を過ごしてどこかで聞いた逸話を思い出しました。
※うろ覚えなので細かい部分は気にしないで下さい


ある漁村で日がな釣りをしてのんびり暮らす男。
そこへ1人のビジネスマンが訪れる。
「あなたのやり方では豊かになれない」
「ではどうすればいいんだ?」

「もっと効率良く魚を取れる方法に変えればいい」
「そうするとどうなる?」

「その魚を売って大儲けできる」
「それで?」

「工場を建てて大勢の人を雇って豪邸に住んでいい車に乗れる」
「それで?」

「そうしたら日がな釣りしてのんびりする悠々自適な暮らしができる」

笑い話ですが笑えない話。
おいしい魚を多くの人に届けることが目的ならまだいいんですが、お金が目的になった途端に価値を失います。
多かれ少なかれ似たような話に心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
お金を稼ぐためだけに生きることで失う価値は図りしれません。

さらに言えばビジネスマンの言うとおりにすると借金が必要になり、利子を取られます。
そうなると無限ループにはまり、お金の呪縛から逃れられなくなります。
そして資源を根こそぎ取り尽くしても足らなくなります。
それは現実に起きています。

利子は時間を奪います。
ミヒャエルエンデ作の「モモ」でいう『灰色の男たち』です。
この世の本質に関わる話です。


佐渡は本当に豊かだと思うのですが、島の人は「なんもないとこだよー」と笑います。
確かに都市のような多くの人が生み出すパワーは無いかもしれませんが美しい海があり、山があり、米があり、魚がいる。

生きる上で大事なものが揃っている。


佐渡に限らず、日本には価値あるものが無数にあります。
当たり前過ぎて気付けないならそうでない世界を見ればいい。
その遠回りは必要なものかもしれませんが遠回りし過ぎている気もします。

何のために生きているのか。
この世にいる内に何がしたいのか。
いろいろなことに気付くことができました。


皆さんもぜひ。

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