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人間への失望 24/12/2023
去年の秋に 私は長い旅に出た。
その時の私の気持ちを。
メルボルンに来て約3ヶ月がたった。
最初は初めて来た国なのにそんな感じがしなかった。馴染みのある国のようだった。日本でギリギリまで友達と沢山遊んでからこっちに来たのに、その思い出達に浸る時間すらなかった。私を取り囲む全てが変わった。3ヶ月間色んな人と出会って凄く刺激的だったけど、それと同時に少し「人間」という存在に失望したりもした。
本当に素敵な人たちに出会えた。私は本当に運がいいと思う。もっとその人たちについて知りたい、その人たちの人生にずっと関わっていたい。そう思うけど、人には人の人生があって、結局唯一に一生を共にするのは自分自身だけなんだって。それがなんだか凄く切なかった。
こっちで出来た友達と人生について語りあったとき、彼らの未来に私はいなかった。それはもちろん当たり前なんだけど、今こんなにも人間として大好きなのにいつから疎遠になっていくんだと思うと凄く寂しく感じた。
そしてこれは日本にいる友達や家族に対しても同じ。毎日のように長話をしたり、なんでもない日常を語り合ったりしていた人たちは、今ではもう数週間に1回程度の短いやり取りだけ。極力連絡を取るようにしてるけど、それでも以前と比べれば本当に少ない。家族や母国語が一緒の親友ですら私の人生の1部でしかない。
つまり、私が「人間」に失望したのは、どんなに大切で大好きな人達が出来たとしても、彼らはあくまでも他人で、結局は1人で生きていかなければ行けないということだ。
私は人間が好きだ。人のことを嫌いになることはまず無い。その人の深層にはどんな考えがあるんだろう、どんなことを経験してどんなことを思うんだろう。人について理解を深めるのが楽しい。
だからどんなに人から嫌われるような人でもその人の奥深くには何があるのか知りたいと思うし、その全てを理解したいとも思う。だからこそ、留学に来てすざましい勢いで多くの人と出会って、その人達について深く知ることが出来ないまま、また新たな人と出会って。その繰り返しで少し脳の処理が追いつかなかった。それが凄いストレスになった。もっとゆっくり生きたいと思った。