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いくじ・するー・いくじ(育自through育児)

happy birthday my son! happy birthday my life as mother! 

今日は息子の誕生日。
私の「母親」という役割が本格的にスタートした日でもあります。あれから23年。妊娠期間をいれると24年、息子と付き合ってきたことになります。
いろんなことがあったなぁ…と振り返らずにはいられない特別な日です。

私自身は自分の親と葛藤だらけで、夢みていた素晴らしい親子関係を経験することはありませんでした。(それができてる親子はそんなにいないと思うし、できている人は本当にラッキーなのでどうか満喫して欲しいと思う!)
妊娠した時に真っ先に不安だったのは、私のような経験をした者がちゃんと子どもを育てるなんてことできるんだろうか。愛してあげることができるんだろうか。ということでした。
思考は出産できない理由を沢山あげてきて、実際に産むかどうかをプロセスワークを通してワークするほど迷っていました。当時、プロセスワークを知っていて本当にラッキーだったなと思ってます。

今思えば、心配していたのは私のアイデンティティや思考ばかりで、プロセスや息子のスピリットはぐんぐんと産む流れになっていたのですが。

日常で使えるプロセスワークは息子の誕生がきっかけ

出産をするまでの9ヶ月間、私は自分の母親とのことと向き合っておかないと無意識、無自覚に同じことをしてしまうのを予期していました。それだけは絶対に避けたかった。この強い気持ちが「マザーワーク」と名付けた自分のワークをスタートさせたのでした。

別の言い方をすれば、息子のおかげで私は本格的に自分のプロセスと向き合っていく人生のスタートを切ったのです。Dayaが長年提供させてもらっている「日常で使えるプロセスワーク」はここから始まったと言っても過言ではありません。

そしてそこには母に深く内在化されたジェンダーのこと、家族言説のこと、女性としての生きていく大変さが沢山ありました。


親から教われなかったこと、与えられなかったことはプロセスが与えてくれた。

プロセスワークは、私が親から教えてもらえなかったことを教えてくれました。プロセスを深めていくことで内なる智慧とつながり、気づきが私に子どもとの向き合い方を教えてくれたのです。

「出産までに母親との問題を解決しておきたい。」そんな願いがあって始めたマザーワーク。私の母との葛藤は当時私が認識していた以上に深く複雑で、そんな短期間で解決するようなことではありませんでした。
子育ての自信はまったくなく、不安も減らず。でも一つだけ出産前に気づけてその後の育児でもずっとお守りのように心に持ち続けた言葉がありました。

「間違えたりうまくできなかったら、子どもに謝ればいいんだよ。」

それはインナーワークをして深い柔らかいところからでてきた言葉で、まるで生まれてくる子どもがいる場所から聞こえてきたような気がしました。

私の親は絶対に謝らない人たちでした。ましてや子どもに自分の非を認めるなんて…私自身そんなことができるんだということを知らずに大人になりました。

プロセスワークは本当に不思議。私の中から私の常識や知っている世界を超えた知恵やヒントと出会えるのですから。

育自through育児

私の妊娠、出産は決して世間で理想とされるようなものではなかったとわかっています。でも、その中でできることをして、息子が生まれてからも必死にプロセスと向き合いました。
私の親ではなく、私の周囲にいる人々が知恵を授け、力を貸してくれ、共に生きてくれました。

まさに育児を通して自分を育てていくプロセスでした。息子の存在はそのきっかけをくれたり、息子自身のbeing (在り方)を通していろんなヒントをもらったりしたものです。そういう意味で、彼は私の日常に訪れたマスターのような存在でした。彼のおかげで経験しないことを経験できたし、一人だったら絶対に知ることのできなかった世界と出会うことができました。

そして今改めて私たち親子の関係性を眺めてみると、確実に私と自分の親との関係性とは全く異なったものに変えることができたなと嬉しく思っています。

言葉で気持ちを伝えること、葛藤があっても向き合っていくこと、自分の力を信じること。私がプロセスワークで学んだことは息子にも伝承されていったように感じています。

「おまえ、よくあの親に育てられたのにグレなかったな。」と息子に言われた時には不思議な気持ちでした。プロセスワークとOSHOの瞑想と出会ってなかったらこんなふうにはなっていかなっただろうなと思うのです。

私は彼との子育ての中で沢山のプロセスワーク的な関わり方をしてきました。そういうやり方しかできなかったのです。でも今ではそれがギフトとなり、豊かさとして残っています。またそういう具体的な話も分かち合っていきたいと思ってます。

(私が「愛してるよ。」というと「俺も」とちゃんと返してくれる息子との親バカ自慢投稿はFacebookでたまに発信していますので物好きな方は観にきてください。「Daya 親バカ」で検索するとでてきます。)


このような経験は私のワールドワークの場でも活きています。プロセスワークに興味をもっていただいた方は、ぜひ10月のワールドワークLABO合宿へ!ジェンダー、セクシュアリティをめぐる様々な声について深めています。



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