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8月31日 『日本の素朴絵ーゆるい、かわいい、たのしい美術ー』に行ってきました。
旦那に強制連行されて、日本橋にある三井記念美術館へ行ってきました。
『日本の素朴絵ーゆるい、かわいい、たのしい美術ー』という特別展です。
この展示、美術館のHPに掲載されている趣旨の冒頭がこれです。
日本では昔から、様々な形式の作品に緩やかなタッチでおおらかに描かれた絵が残っています。それらは「うまい・へた」の物差しでははかることのできない、なんとも不思議な味わいを持っており、見る人を虜にします。
本展覧会では、ゆるくとぼけた味わいのある表現で描かれたこのような絵画を「素朴絵(そぼくえ)」と表現します。しかし、西洋絵画の「素朴派」とは異なり、「リアリズムを目指す表現の人為的・技巧主義的なものを超越した」という意味を含んでいます。
(三井記念美術館HPから引用)
これを入り口で見て少し興味が出ました。
中に入ると、今まで見てきた事のある美しく繊細な絵画や丁寧に保存・復元された像とは少し雰囲気の違った展示物ばかり。
建物の絵巻では、描いた本人は一生懸命立体に描いていると思うのだけど、どう見ても立体に見えないものがあったり、人体の構造を無視したところから手が生えている描き方をしていたり。
体と手足のバランスが面白い犬の像もありました。
「きっと私が描いたり作ったりしたら普通にこうなるな…」
と思いながら見てました。
そしてどの作品にも愛着が湧いて来るんです。
これらは『結果、こうなってしまった』というものと、本当は上手く作れるのに『わざとこのように作った』というものがあるらしいです。
有名な日本画家、伊藤若冲の素朴絵もありました。世に広まっている若冲の美しい絵とは、かけ離れたゆる絵でしたよ。
その他、そんなに昔では無いけれど(大正時代)現代のイラストとしても存在しそうな作品もありました。
中原南天棒の『雲水托鉢図』。可愛かったなぁ。
私が特に気に入ったのは、誕生仏と呼ばれているもの。
お釈迦様が誕生した時の像です。
右手は上、左手は下で『天地』を指し示している幼児の形をしているのが一般的。全部で3体展示されていて、どれも可愛くてグッときた。
持って帰りたかったくらい(あかん)。
図録もとても可愛い。ずっと見ていたいなと思えるものです。
今まで旦那に連れて行ってもらった美術館の中で、1番楽しめました。
次回は三国志の展示に誘われているけど、どうかなぁ・・・。
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