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糖尿病はどこからどこまで病気なのか?
さて、この問題についての結論は出るものではないのですが、すごく私の心にズドンッときた、とある1型糖尿病の患者さんの一言があります。
『自分のインスリンが出ないことは体質だと思うんですよ。だから誰かに話して分かってもらう必要はないと思うんです』
すごい!確かに!!え。。。そうか。。。そりゃそうか・・・
それって当たり前のようでいて、いわゆる専門医の私には目からうろこの発言だったんです。
何かあった時に気軽に協力してくれる人がいた方が心強いのかな?と今までそういう気持ちでいたのは隠しようのない私の真実です。
でも、そう言い切れる、すべてを跳ねのけたその患者さんの言葉のパワーがとんでもなく私の心に飛び込んできました。
文字で言っても伝わらないと思いますが、言霊パワーに感動してしまいました。
そうだよ、まさに体質だよ。
じゃあ病気って何なの???と改めて考え直すしかありません。
1型糖尿病じゃなくても、いわゆる皆さんが良く聞かされる生活習慣病って、、、これ、、まさに体質ですよね。
どこからが病気なんだ・・・
体質を通り越して、生活する場である身体の一部に支障が出たことだけを病気といえばいいのかな。
糖尿病で血糖が高いことを病気と言っているんじゃなくて、何かがニュートラルに出来なくなったこと・・・
なんと定義しなおせばいいのでしょうか・・・
今までも私は人が生きていくこと➡健康とは正常値になることではない、身体を立て直す最善の方法≠エビデンスではない、流行りに巻き込まれない治療をしてきた方だと思うのですが、まだまだ自分は世の中の病気という概念に巻き込まれていました。
もちろん医師としてやるべきことはやりますが、根本から考え直す日が来たといいますか、心の底を大どんでん返しできる嬉しい気付きです。
この記事の写真わかりますか?うっすら富士山がうつっているんです。
見えるようで見えない、でも確実にそこには巨大な富士山が存在しているのに、心はまだそれをつかみきれない・・そんな感じなんです。
これが今問題となっている『糖尿病へのスティグマ』の解決への第一歩になると思います。
しっかり考えていきたいと思います。