「成功」は約束されていない。しかし「成長」は約束されている。
田坂広志氏の著書「成長し続けるための77の言葉」の冒頭にある言葉です。前向きにさせてくれるメッセージです。今日は、成長について記載します。
もう少し書籍から引用します。
今、世の中にあふれる「成功願望」。誰もが、その人生において競争での「勝者」となり、目標を達成し人生で成功することを願っています。しかし人生の真実を見つめるならば、
「勝者」の陰に、必ず「敗者」があり、
「達成」の陰に、必ず「挫折」があり、
「成功」の陰に、必ず「失敗」があります。
けれども、人生において手にすることができるものが、ある。
それが「成長」です。
本当にその通りですね。
成長するとは?
ところで、私たちにとって成長とは、なんでしょう?
成長をネットの辞典で調べると
1 人や動植物が育って大きくなること。おとなになること。
2 物事の規模が大きくなること。拡大。
規模が大きくなること、拡大。といったキーワードにヒントがありそうです。
ロバート・キーガンの成人発達理論では、
「水平的成長」と「垂直的成長」の2軸の成長があります。
水平的成長(→):知識の量的拡大・スキルの質的向上
垂直的成長(↑):人間としての器の拡大、認識の枠組みの変化
ロバートキーガンは、組織におけるリーダーは「資質」だけなく垂直的成長、つまり「人としての成長・発達」が大切であると言っています。
カート・フィッシャーのダイナミクス理論では、
従来の発達理論は、発達をはしごに例えることが多かったのですが、フィッシャーは、はしごに替えてウェブ(蜘蛛の巣、網の目)というメタファーを提唱しています。能力は、多様な要因が融合することによって高まり、動的な動きのなかで高まっていき、様々な能力が結びつくことで能力が開花し、成長が実現する論理です。能力開花の為に色々なことをやることで、「持論形成能力」をもつことが成長を促進するということです。
「守・破・離」では、
日本の伝統芸能の世界では「守・破・離」という言葉が使われます。その道を究めるための成長段階を表したものです。
「守」師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階
「破」他の師や流派の教えなどから、良いものを取り入れ発展させる段階
「離」元々の流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立する段階
守破離の最大の見せ場は、「離」です。成長とは、リスクを負って殻を破ったときに得られる収穫物であることが分かります。
成長したと感じる瞬間は?
私なりに、先述の理論も参考にしながら考えてみました。
・人を好きになる、敬意をもって接することができた。
・人のため、チームのため、社会のために働き、自身のスキルを超えた仕事に取り組めた。
・個性や強みを知り感性を磨き、言語化する。そして持論や新しい理論を展開した。
・自身の取り組みに意味をもち、苦難にも立ち向かった。
・これまでのやり方に固執せず、リスクをとり、挑戦した。
最後に
考えていたら、思っていたより、成長も重たい内容になってしまいました。もちろんこれに限らないと思いますが、参考にした成長理論の最終系ばかり取り上げたことが良くなかったのかも知れません(泣)もうちょっと軽くまとめたかった。
さて、「働く」とは「傍」(はた)を「楽」(らく)にすることです。
より多くの人々を、より楽にするようになることを意識して働きたいですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?