日記:集団を鼓舞する力がない

教職として働くようになってから、私にはあまりにも集団を鼓舞し動かす能力がないことをしみじみと痛感している。

担任の先生が不在の時に学級で体育祭や合唱コンクールの練習に関してのコメントをする。
「中学生ってこんな風だっけ」と自分の中学時代と比較して驚くほど子どもたちは一生懸命に取り組んでいる。
意欲的なだけでなく、練習にも目的を持ち現状を分析しながら進めている。

そんな子どもたちに「本当にすごいよ」「素敵だよ」というニュアンスで今後の練習のエンジンにもなる言葉を届けたいが、なかなか出てこない。
担任の先生はユーモアも交えながら、優しく、しかし現状維持にとどまらず前に進む旨を40人の子どもたちに伝えている。

私はというと「皆の姿を見てすごいと思った!え~っと・・・この調子で明日からも頑張ってこ~!・・・」である。
子どもたちは気遣ってワンテンポ遅れ「・・・・・はい!」と答えてくれる。


今書いていて思ったが、集団で一人の話を聞いている時は完全に「聞き手」である。聞き手は話されている内容について深く考えていない場合も多いだろう。どうにかして応援する気持ちを子どもに届けたいが、集団に対して口で伝えるのはいつまでたってもうまくいかない。
「これも経験だよね」なのだろうか。

そして明日は大事な行事のリハーサル。
担任の先生は不在である。

練習風景をGoogleドライブにアップしつつ、そんなことを思うのであった。


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