見出し画像

競馬回顧 ジャパンカップ、他

こんにちわ
週末の回顧をしていきます。

予想記事は下記です。

ジャパンカップの振り返り

◎③ドウデュース(牡5)1着🥇

単勝ドウデュースの買い目でしたので馬券的には勝ちましたが、いろいろとあったレースでしたね。
ドウデュースはなぜ勝てたのか、他の馬はなぜ勝てなかったのか、振り返っていきたいと思います。

・スタート~最初のコーナー~向こう正面手前まで
ラップタイムは1F~5F目まで(12.7-11.4-13.0-12.9-12.2)で、最初の1000m通過は62秒2。
逃げ馬不在で懸念していた通り、超スローペースの走り出しとなりました。

スタートで逃げると予想していたドゥレッツァが二の脚が付かずに進めませんでした。
好スタートを決めたのは、シンエンペラー。ソールオリエンス。スターズオンアース。の3頭でした。
外国馬ですが、一番上手く最初の直線進んだのはオーギュストロダンでしょうか。先行すると思っていたゴリアットは中団位置につけました。
最初にハナを取ったのはシンエンペラー。ソールオリエンスとスターズオンアースが続く展開となりました。
ソールオリエンスの先行策は予想外でしたが、レース後に横山武史騎手が「先生とも少し攻めた競馬をしようと話していたので、すんなりと楽に無理せず2番手の位置を取ることができました」とコメントしていることからも作戦の内だったと理解できます。

ドウデュースはいつも通りの後方待機。
行きたがるのも、それを抑えるのもいつも通りです。

・向こう正面
ラップタイムは6Fと7Fで(12.3-12.5)となりました。
大抵、最初が遅いとペースアップするのですが、ここも遅いです。

ここでレースに一石を投じたのが、ドゥレッツァに騎乗したビュイック騎手でした。周りが遅いことを利用してドゥレッツァのペースに合わせて自然にハナを奪います。この判断は天才的かつ大正解です。ここでドゥレッツァがレースメイカーとなりました。
ハナを取られたシンエンペラーですが、坂井瑠星騎手の作戦として「他の馬が行くなら行かせる」作戦でしたので無理に主張はしません。
ドゥレッツァに反応したのは、スターズオンアース。すぐに加速して2番手を主張します。

ここで不幸だったのがソールオリエンス。もともと囲まれるのが苦手な馬なので後方一気スタイルの馬でした。
ドゥレッツァが前に出たことで、内側のシンエンペラーと外から加速したスターズオンアースの間に挟まれてしまい、3頭合わせの真ん中に入ってしまい、興奮したソールオリエンスがかかってしまいます。
暴走しようとするソールオリエンスを横山武史騎手がなだめるも効かないため、手綱を引かざるを得ず、そこで大きくリズムを崩したソールオリエンスはスターズオンアースの後方へ下がってします。淡々と一定のリズムで進むスローペースの競馬で、リズムを崩してしまうのは非常に手痛いアクシデントでした。

ドウデュースは抑えられつつ後方待機。ドウデュースの機嫌を損ねずに抑え続ける技は流石です。

・3,4コーナー
ラップタイムは8Fと9F(12.6-12.5)でした。
向こう正面まで遅いならラスト5ハロンの持久力勝負。にもなりませんでした。
本当に誰も仕掛けず、この辺りで先月の天皇賞(秋)と同じ未来が現実的になってきました。

これは武豊騎手のコメントでもありましたが、ラスト700m付近でドウデュースの我慢が限界突破したようです。
周りが遅すぎることもあり、抑えていても勝手に進んでしまう状態だったようで、ここからドウデュースが進出し始めます。
武豊騎手も昨年の有馬記念でのロングスパートの経験から、予定よりは早いけどドウデュースならゴールまで持つと判断して手綱を解放しました。
大外を回しながらも一切、膨らまずに最小限コンパクトなコーナリングを決めるドウデュースは流石です。

・ラスト600m~ゴールまで
直線に向いた時点で、先頭ドゥレッツァ。
その後方外目にスターズオンアース。
一列後ろの内側から、シンエンペラー。ソールオリエンス。ゴリアット。チェルヴィニアが横並び。
その後ろは内側から、ブローザホーン。ジャスティンパレス。オーギュストロダン。大外にドウデュース。ドウデュースの前は誰もいません。
その後ろには、ダノンベルーガ。シュトルーヴェ。カラテ。ファンタスティックムーンが続きます。

ドウデュースから先頭のドゥレッツァまでは、6馬身ほど。射程圏内です。

ここからは皆さんがご覧になった通り、天皇賞(秋)の焼き回しのような映像。ドウデュースの豪脚一閃。ジャパンカップの上がり3ハロンのレコード記録である32秒7を発揮して1着となりました。

同着2位となった、ドゥレッツァとシンエンペラー。
この2頭もすごいポテンシャルの馬です。

ドゥレッツァは向こう正面で進出。そこから抑えて無駄のないコーナリングからの再加速。本物の操縦性の高さがなければ、そして、馬のスタミナと根性、スピードや瞬発力など、様々な素養が高いレベルでなければこの2着はなかったでしょう。
再三になりますが、ビュイック騎手の向こう正面での進出判断も極めて重要でした。

シンエンペラーは、直近が海外戦だったこともありますが、私自身、舐めていたことを反省したいと思います。
坂井瑠星騎手の先行策がスローの展開にハマったこともありますが、ラスト1Fの伸びはドウデュースを超えていました。しかも、荒れた最内を通っての伸びです。
非常に能力が高い馬であり、来年の活躍がとても楽しみな3歳馬です。

・総括
4着以降は2馬身以上も離されており、明暗が分かれました。
この差は何だったでしょうか。

私としては、自分の競馬ができたか、になってくると思っています。
ドウデュースはいつも通りに展開を無視して、後方待機からの瞬発力と自分の競馬をしました。
シンエンペラーも作戦は一貫していて、先行で行く。他の馬がいれば行かせる。直線はイン突きと自分のやりたかった走りができました。
ドゥレッツァも向こう正面で進出してからはハナを取って気分良くレースメイク。自分のペースで競馬を進めました。

他の馬は、想定外のスローペースに対応できませんでした。
異常なスロー環境すらも利用して自分の競馬に変えた3頭と、その環境に戸惑ってしまい自分の競馬に応用できなった11頭。
この差が着順に影響したと思っています。
ここは、馬の能力というよりは、騎手の判断能力。
どこまで、この展開を予想できていたか。自分が騎乗している馬を信じて、勝負所を掴む能力とでも言いましょうか。
ここが重要だったかと思います。

ドウデュースの勝因は、ドウデュース自身の能力の高さもありますが、やはり展開が向いたというか、ドウデュースが自分の競馬に徹することができるのは、この馬の脚質に合わせてマークできる有力馬が現環境にいないというのもあります。
先行や中団で競馬をする馬は他の馬に揉まれやすいですが、ドウデュースは位置取りが後ろ過ぎて、例えばスターズオンアースやチェルヴィニアがドウデュースをマークしようとしたら自分の競馬と勝ちを捨てることになります。
ジャスティンパレスは同じ展開が向きますが、ドウデュースをマークしながら自分が勝つほどの能力がありません。ジャスティンパレスが弱いわけではなくドウデュースが強すぎるせいです。

ドウデュースの競馬を邪魔できない以上、自分の競馬をしてドウデュースを超える以外に勝ち目がありません。
しかし、先行集団はドウデュース以外にもライバルがたくさんいて、自分の競馬ができない。
こうなると、能力がトップクラスで自分の競馬を100%自由にするドウデュースが勝ってしまう結果となります。

武豊騎手も「中山(有馬)の方が向いている」というコメントもあり、秋古馬三冠に向けてドウデュース自身の最大の山場は超えたものと思われます。

5歳馬以上では史上初となる秋古馬三冠。引退レースとなるグランプリ優勝で獲得賞金も、イクイノックスやウシュバテソーロを抜いて1位となる予定です。
有終の美を飾れるか、ドウデュースが主役の舞台は最後まで目を離せません。

京阪杯の振り返り

◎ ⑦ドロップオブライト 6着

本命のドロップオブライトが6着となりました。
ドロップオブライトの展開は予想に近く、7番手で直線向いて上がり3ハロンは33秒9となりました。
内枠先行馬が予想よりも良い脚を使っており、外を回した後方の馬たちは皆届かない結果となりました。

アーモンドアイカップの振り返り

◎ ④オクタヴィアヌス 5着

東京芝2000mで行われた競争でしたが、1枠1番のタッチウッドがスローペースのレースメイクをすると誰も競り合わずに逃げ切り勝ちとなりました。
1年半ぶりのレースということで見落としていました。
ガイアメンテは中団後方と見ていましたが、見事な先行策。
ウインオーディンは逆に枠を生かした後方一気が見事でした。
勉強が足りないので、反省して、次回の馬券に生かしたいと思います。


いいなと思ったら応援しよう!