書物の帝国(購書日記2020.10.26)
新刊がわんさかと出ていたので、まとめて購入。
仕事関連で購入した本
仕事場生協にて。
・広野彩子編『世界最高峰の経営教室』(日経BP)
・藤山浩『日本はどこで間違えたのか』(Kawade夢新書)
・藤重太『国会議員に読ませたい台湾のコロナ戦』(産経新聞出版)
・中井治郎『観光は滅びない』(星海社新書)
・宇野重規『民主主義とは何か』(講談社現代新書)
・大塚英志『文学国語入門』(星海社新書)
・イシイジロウ『IPのつくりかたとひろげかた』(星海社新書)
・瀬地山角『炎上CMでよみとくジェンダー論』(光文社新書)
・岡山裕『アメリカの政党政治』(中公新書)
・丸山雅祥『市場の世界』(有斐閣)
・山本貴光『記憶のデザイン』(筑摩選書)
・ウェンディ・L・オストロフ『「おさるのジョージ」を教室で実現』(新評論)
趣味関連の購入本
・アフマド・サアダーウィー『バグダードのフランケンシュタイン』(集英社)
・イボ・アンドリッチ『イェレナ、いない女』(幻戯書房)
・ダニエル・アレンソン『地球防衛戦線3』(ハヤカワ文庫SF)
・SFマガジン2020年12月号
・門田充宏『記憶翻訳者』(創元SF文庫)
帰宅途中の駅で購入した本。
・朝井リョウほか『夜ふかしの本棚』(中公文庫)
・古賀茂明『日本を壊した霞が関の弱い人たち』(集英社)
・ウィル・ハント『地下世界をめぐる冒険』(亜紀書房)
・伊藤亜紗『手の倫理』(講談社選書メチエ)
読了本
・レシュマ・サウジャニ『ガールズ・フー・コード』(日経BP)
コンピュータープログラミングって何?というところから、アルゴリズムやプログラミングの手順を分かりやすく解説した本。最近は女性プログラマーも増えてきたのだが、まだなんとなく男性の方が多い業界であるプログラマー業界。実際、コンピューターサイエンスには女性が少ない(著者によれば4%程度)。この事実は、女性は数理的なことが苦手という固定観念や社会の圧力があるようで、その固定概念を打ち破るために書かれている。
女性たちの感性がプログラミングを変える
登場人物は皆女性で、皆多様なバックグラウンドを持つ女の子たちだ。彼女らはコンピュータークラブで、自分たちの興味の赴くまま、プログラミングを行い、様々な可能性を見出していく。その過程で、アルゴリズムやコードの秘訣(CORE4:変数、ループ、条件分岐、関数)を学べるようになっている。プログラミングはちょっと…という人たちにとっても、読んでいくうちに「あ、こんなこともできるんだ」という気になる。たくさんのイラストと、実際にプログラミング業界で働いている女性たちのインタビューもあり、彼女らの成功体験やプログラミングに対する見方も同時に修得することができる。
未来のネルやメイたちのために。
プログラミングができれば、様々なことが実装できる。ちょっとしたあなたの創意工夫が、大きく社会を変えていくことになるだろう。ふと本書を読んでいて、SFでは、ニール・スティーブンスンの『ダイヤモンド・エイジ』(ハヤカワ文庫SF)のプライマーに教わる少女ネルや、ジェフ・ライマンの『エア』(早川書房)のメイの姿が、登場人物にダブった。本書を読むと、プログラミングに楽しさと希望を感じることができた。