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【感想】住みにごり1巻
読後感の後味悪さが群を抜いてる。
取れそうになってる人のカサブタを剥がす感じ、
もしくは、
自分のカサブタを剥がされてしまった感じの作品という感じ…
先日、バキ童さんがYouTubeでこの漫画を紹介していたのが出会いとなり、早速WEBで1巻無料部分を観てみました。
内容は人によってはエグめ。下ネタありの内容なので観る時はお気をつけて。
※ガチの毒親育ち、マジの機能不全家族の方は笑えないかも😂
この紹介動画のどこに興味を持ったかと言うと、バキ童さんが当作品を「ギャグ漫画」として紹介しているにも関わらず、悲しい雰囲気を漂わせていた所でした。
この不穏な家族の漫画は世間が面白いものだと評価しているし、似た境遇の自身も面白いと評価されている。ギャグとして昇華して、笑って貰えればそれでオッケー!と言っていましたが、同時に何か大きな溜飲を下げた様にも見えました。
バキ童さん、親のエピソードを話すとき、結構何度も息を呑むんですよね。
個人的にはそんな姿が気になってしまいますが、そういうのも含めて面白いの範疇なのか考えさせられますなあ。
私個人としては、毒親の元で育って来たのでこの作品を「面白いギャグ漫画」と捉えるのはどうしても不可能でした。今は家族から離れる事が出来たので、まあ俯瞰するような形で観る事が出来ます。
読み進める程に自身の過去をこじ開けられる様な感じがして、この先読み進めるのがちょっと嫌だなと思わされます。
あ、上記の「嫌だな」って言うのは作品に対する批判ではなくて。めちゃくちゃ気持ちを凄く揺さぶってくるやばい作品だなって賛辞です!
この「住みにごり」や「バキ童の家族エピソード」を観て、私も笑える部分も勿論あるんですが、笑っている場所が自分の闇の中である事は変わりません。
私は家庭環境の悪さが作品に近いので、この作品の”人による見え方の違い”の部分にとても興味が湧きました。
この終わってるレベルの機能不全家族が、見え方の違い1つで「アダムスファミリー」みたいにファニーな存在に映るんでしょうか。
後で他人の感想を漁ってみようっと。
お互いがお互いを縛り付け傷付け合う、人としての共感性を欠いた「家族」という無条件の絆で結ばれてしまった集団のお話。
凄い漫画なんだけど確かに人にお勧めするのは憚られるなあ。得に性に関する事柄がリアル過ぎてとてつもなく気持ち悪い(誉め言葉)
とにかく気持が悪いものが好きって方にドゾ。