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ロマン・ロラン「ベートーヴェンの生涯」から、やたらめったらに抜粋していく。その1
善く、かつ高貴に行動する人間は、ただその事実だけに拠っても不幸を耐え得るものだということを、私は証明したいと思う。
(ベートーヴェン、ヴィーン市庁宛の書簡から)
ロマン・ロラン
生活は厳しい。魂の凡庸さに自己を委ねない人々にとっては、生活は日ごとの苦闘である。そしてきわめてしばしばそれは、偉大さも幸福も無く、孤独と沈黙との中に戦われている憂鬱なたたかいである。
貧と、厳しい家事の心配と、精力がいたずらに費える、ばかばかしくやりきれない仕事に圧しつけられて、希望も無く悦びの光線もない多数の人々は、互いに孤立して生き、自分の同胞たちに手を差し伸べることの慰めをさえ持っていない。
その同胞たちも彼らを識らず、彼らもまた同胞たちを識らない。
彼らはただ自分だけを当てにするほかはない。そして最も強い人々といえども、その苦悩の下に挫折するような瞬間があるのである。
(我々はnoteでの発信によっても、手軽に同胞に手を差し伸べられる!(笑)ラッキー😄)
思想もしくは力によって勝った人々を私は英雄と呼ばない。
私が英雄と呼ぶのは心に拠って偉大だった人々だけである。
(力はあれだけど、思想はダメなの?)
成功はわれわれにとって重大なことではない。真に偉大であることが重要なことであって、偉大らしく見えることは問題ではない。
ここにわれわれが物語ろうと試みる人々(ベートーヴェン、ミケランジェロ、画家ミレーの伝記を書いた)の生涯は、ほとんど常に永い受苦の歴史であった。
彼らは試練を日ごとのパンとして食ったのである。
人類最良の人々は不幸な人々と共にいる。
彼らの生涯から読み取れることは、人生というものは、苦悩の中においてこそ最も偉大で実り多くかつまた最も幸福でもある。ということである。
ベートーヴェン
能う限り善を行い、何にも優りて不羈を重んじ、たとえ玉座の側にてもあれ、絶えて真理を裏切らざれ。
勇気を出そう。肉体はどんなに弱くともこの精神で勝ってみせよう。いよいよ、25歳だ。一個の男の力の全部が示さるべき年齢に達したのだ。(自分が25の時はこんな意気揚々としてなかったな〜。結構苦闘してただけ。)
僕の芸術は貧しい人々に最もよく役立たねばならぬ。
(この後聴覚が失われて行くのであった。。)
続きはまた今度です。
不定期更新予定。
皆様に良い日々ありますように!👋👋👋
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