「ギリシャ正教 東方の智」久松英二
イコンの聖母像にはいくつかのタイプがあるが、「ヴラジーミルの生神女」のように、頰を寄せ合って描かれている姿は「エレウサ型」(「エレウサ」は「慈憐」を意味するギリシア語)と呼ばれる形式で、生神女のキリストへの慈愛、そして全ての者への慈愛を表す。
また向かって右を向いたマリアが左手にイエスを載せ、右手の甲をこちらに向けてイエスを指し示している図(左右が逆になる場合もある)は「ホデゲトリア型」と呼ばれる。「ホデゲトリア」とは「道を指し示す者」という意味のギリシア語で、正教会用語では「導引女」と訳される。
わ〜い!😄