本節では、女性教育の重要性を強調しています。渋沢先生は、封建時代の女性の無教育と侮蔑を批判し、教育による女性の能力開発の必要性を説いています。賢母からは賢い子どもが生まれ、優れた教育が優秀な人材を生み出すと述べ、歴史上の賢母の例を挙げています。また、女性教育の進展にもかかわらず、幕末の日本の女性教育は消極的で、精神教育に重点を置きながらも、知識や学問への教育は疎かにされていたと指摘しています。先生は、女性を社会の構成員として尊重し、男女平等の観点から女性教育の重要性を説き、女性を教育することが社会全体の利益につながると主張しています。