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きのこ帝国を聴く時、自分の精神状態を振り返る。

きのこ帝国というバンドがある。
中学2年生の時に、YouTubeにおすすめされた「春と修羅」という曲に衝撃受けそこからのめり込むようにして聴きまくった。正直私はバンドに詳しくないし、音楽性も、専門知識も全くない。調べると、きのこ帝国はシューゲイザーや邦ロックというジャンルに分類されるらしい。まあそんなことはどうでもいい。この記事を見てくれている人はきのこ帝国のファンがほとんどだと思うから。

きのこ帝国の曲の特徴として上げられるのは、
暗い、内省的、哀愁、聴き心地がいい(調性がある)

これに該当しない曲ももちろんあるが、私が好きな曲はほとんどこんな感じ。

ちなみに、特によく聴く曲は

・退屈しのぎ
・風化する教室
・平行世界
・あるゆえ
・明日にはすべてが終わるとしても
・東京
・愛のゆくえ
・春と修羅


きのこ帝国を欲するとき

中2の頃から今までずっときのこ帝国を聞いてきたわけではない。2年間全く聞かなかったこともある。逆に、きのこ帝国だけを聴き続ける時もある。

決まって、精神状態が良くない時。


高校受験の真っ只中、親が併願高校の志願書を締め切りまでに送るのを忘れた事件を思い出す。当時の私は、お前東京湾に沈めんぞ?!と言われたら「よろしく頼んます」と即答できる程度には絶望していた。もういーやと。
併願高校が受けられず、公立高校に落ちたら私は中卒になるのか?!え、そんなのヤバすぎる、、、。おわったー、と。
私は送るのを忘れた親を心底恨んだ。
そして、夕飯を食べ終えた一家の団欒に、衝撃作「春と修羅」を爆音で流しつけた。

あいつをどうやって殺してやろうか
2009年春、土砂降りの夜に
そんなことばかり考えてた
完全犯罪とかどうでもよくて
金属バットを振りぬく夢
悪意だけが真実の
春の夜の夢
ああなんか全部めんどくせえ

本当に両親には申し訳ない。
お前らのせいだ!!!という他責の念をすごい歌詞に乗せてぶつけてしまった。私も締め切りを確認するべきだったのに。

思えば、きのこ帝国を聴きたくなるのは、大抵何かに落ち込んでいる時だった。
例えば、浪人生活を全うできていない今。
夜になると、ぽっかり空いた心の穴を埋めるかのようにきのこ帝国を聴きまくる。目を閉じて、ジャカジャカならすギターの音で不安を紛らわし、暗く悲しげなメロディーに安らぐ。

人は、気分が上がる時と同じくらい気分が下がる時にも快楽物質を放出するらしい。きのこ帝国を聞いてどこまでも気分を落ち込ませる時、私は確かに快楽を得ている。

きのこ帝国を聴き始めたなと気づいたら、今一度自分の精神状態を振り返ってみる。なんで落ち込んでるのかすらわからない時もあるから、頑張って考える。落ち込んだ気持ちを起き上がらせるには時間に頼るしかないのだろうか。

気分を上げたい時は、きのこ帝国の中でもライトな「金木犀の夜」
とかを聞いて落ち着かせる。

ちなみに、最高に気分がいい時は岡崎体育を良く聞く。



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