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RFラジオ日本『DJ’s file』5月のDJは中村誠一さん!

全くひねりのないタイトルの音楽番組。スポンサーもつかない15分番組で、ナイターが延びれば容赦なく中止される調整用プログラム。

しかし、5/9の放送は聴いてトクをした。

5月第1~3週(2019年4月30日(火)~5月17(金))のパーソナリティーは、ジャズミュージシャンの中村誠一さん。クラリネットやサキソフォンなどリード系楽器のプレイヤーだが、話の面白さにも定評があり、昔はフジテレビの土曜深夜にトーク番組のホストもしていた(電動麻雀卓の会社がスポンサーと言う面白い番組)。

今回の話題は『ニューオリンズの音楽』から始まった。まずは日本で殆ど紹介されていないニューオリンズのダンスミュージックで、中村さん曰く『河内音頭みたいな音楽』。そこからありきたりの選曲を避けに避けた百科事典みたいな15分でした。

プレイヤーがDJを担当すると、躊躇なく濃厚な選曲をして、楽屋話に絡めてくれるのが楽しみ。この回もそんな裏話が聞けた。

中村さんの古い東京のアクセントも心地いい。『そうすっと』みたいなちょっとした物言いが懐かしい。テンポよく刻むような口調を聞けるチャンス。

新聞にもradikoにも出演者の予告がなく、局の番組サイトを除いて全く誰も語らない日陰番組だが、そんなとこで中村誠一さんが聞けようとは!たまたま入った小さなジャズバーで実力派の大物が数人の客を相手にじっくりやってるのに出くわしたような感激だ。

そのあたりが大都市・東京だ。穴埋めに近い番組でたまたま凄い人がフラッと喋っていたりするのが在京局の端っこ番組だ。そして、そんな番組が無造作に横丁を成しているのがアールエフ・ラジオ日本という放送局だ。

ラジオ界のハモニカ横丁・ラジオ日本は、たまに付けっ放しにしておくといい出会いがあるラジオ局だ。


<パーソナリティー>

中村誠一。ジャズ・ミュージシャン。Tenorsax,Altsax,Sopranosax,Clarinet,Bassclarinet奏者。1947年東京生まれ。クラリネットを大橋幸夫氏に師事。サックスを石渡悠史氏に師事。国立音大サックス科卒業。在学中より山下洋輔トリオでデビュー、フリージャズを演奏。その後、自己のグループ、ジョージ川口NewBig4で演奏活動を行う。1978年渡米、ジョージ・コールマンに師事。「中村照夫とライジングサン」でボブ・ミンツァーなどとクラブ、コンサートに出演。帰国後、NTV「今夜は最高」にタモリと出演。現在は中村誠一バンドの他、娘のサリをヴォーカルに「Swingin 中村家」で演奏。また、Big Band Stompersではダンスナンバーを演奏している。洗足学園音楽大学名誉教授でもある。



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