反ワクも推ワクもちょっと落ち着け
日々論戦を戦わせる状況が激しくなる一方のワクチン狂想曲ですが、どんどん話が過激になり収束の糸口が見えません。
以前書いたように私は足に問題があり、担当医から様子を見るように言われているため静観状態で中立の立場です。なのでフラットな状態でそれぞれの主張を読んでいきたいのですが、なかなか難しい状況になっていると感じます。
■反ワクのダメな所
・感情的な意見が多い。陰謀とかシェーディングなどは証明のしようがない。原因を不明にしているだけで何の解決にもならない。
・コロナは存在しない、マスクは意味ないなども同様。他の人と議論するには同じ土俵に立つことと最低限のマナーが必要。
・イベルメクチンについてはもう少しで色々なデータが出るので待った方が良い。いずれにしてもイベルメクチンやビタミンDだけで全て解決みたいな事を書くのは、つべこべ言わずに打てと言うのと同じ次元。
■推ワクのダメな所
・多数派になった事からか過激な意見が多い。分からない事が多く迷っている人には逆効果。
・YouTubeのような情報統制はダメ。
・エビデンスだけで他人を諭す事は不可能。そもそも分かっていない事の方が多い。マリア様が処女受胎した事やモーゼが海を割ったことを何十億のキリスト教信者に「科学的にあり得ない」と言っても無意味。
■私の抱く不安
ここに書くに当たって尊敬する先輩の医師に意見を頂きました。私見と医師の知識が混ざったものとお考えください。
免疫というものは非常に複雑なもので、数万年生き延びてきた人類の学習と蓄積です。
免疫は多ければ良いものではなくバランスであり、アレルギーや自己免疫疾患はこのバランスが問題で起きます。そもそも免疫の総量は限度があり無限に増えるものではありません。
つまり、どれかを重視すると他が疎かになるという現象が起きます。
先輩医師によると病院に来る人の9割は外敵の侵入もしくは免疫系の疾患だそうです。
・外敵の侵入 インフルエンザ・コロナなどの風邪、虫歯・歯肉炎、食中毒、皮膚病・結膜炎などの炎症、一部の癌など
・免疫が関わる疾患 花粉症、アトピー、アレルギー、リウマチ、膠原病など
つまり、骨折などの外傷を除くほとんどの病気は免疫が絡んでるとも言える訳です。それくらい免疫というのは人間にとって大事なもので不用意に操作して良いものではありません。
先輩が学生時代、実験用の無菌育成マウスを間違えて有菌状態で放置してしまったところ、1日で全滅したそうです。
多少の不潔は免疫育成上大事なことなのです。
mRNAワクチンは短期で作った割には非常に効果が高いと思いますし、ハイリスク群には積極的に打つべきだと思います。
しかしながら長期的な抗体リスクについては全くデータがありませんので若い人や子供に打たすのは絶対反対です。新型コロナが若者でもバタバタ死ぬなら別ですが、日本ではほぼゼロなので免疫バランスが崩れるリスクの方が高いと思います。
最初の2回だけならともかく、イスラエルなどは4回目まで計画に入っていると聞きます。同じ抗原を繰り返し摂取することは、恐らくプラスに働く事は無いと思います。
私などは60近いのでリスク覚悟で打ってしまってもいいかなと思う事もありますが、私の中の野生の直感が辞めとけと言っていますので、今しばらく様子見をしようかと思います