ここが良かった「カーネギー 心を動かす話し方」1 /1
話し方教室の主催者カーネギー氏の教えを書いた本です。今こそ同じような教室は多いですが、1910年代から始めたカーネギー氏の教室は古い方ではないでしょうか。
面白かったのは講演会の様子が書かれていて、いろんな人が集まって知り合いになれた例が具体的に紹介されていたこと。カーネギー先生の講義内容よりも人脈形成を求めて教室に集まる人の方が多いのではないかと思います。
話術のテクニックも具体的に紹介されていて現在のスピーチの研究結果とほぼ同じです。100年前の内容とは思えない完成度でした。
仕事でのスピーチはポイントを抑えるかどうかが大事なので、以下に簡潔にまとめておきました。
〇資料つくり
・話し手が共感を得そうなテーマを選ぶ
・曖昧な言葉は徹底的に具体的な言葉に変換する
・親しみのわく出来事を持ってくる
・相手が喜びそうなオチをつける
・読者に訴えるポイントを徹底的に絞り込むこと、時間オーバーは論外
・専門用語を子供でもわかりやすい言葉に置き換える
〇スピーチ中のテクニック
・壇上に立ったら生き生きと話す
・視覚に訴えるスライドをつける
・読者に想像を起こさせるように具体的な例をだす
〇聞き手を十分に観察、予想する
・聞き手がどんなグループなのかを分析するのが何よりも大事
・本当に何も知らない人々なら多少非論理的でもいいから盛り上げて楽しませて行く
・自意識過剰に振る舞う演説家と思われてはいけない
・最初に「事件、事実で衝撃的に話し始める」のも興味をひかせる一つの手
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