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ダチュフェスへの所信表明@さくの場合

はじめまして。さくといいます。運営している高校生のうちの1人です。
所信表明、まちくた氏に続いて書いていきます

どうして今フェスティバルを開催するのか。

今年、自分は17歳、高校三年生で受験勉強があります。僕自身にとっては将来に影響するかなり大事な年です。
今の日本の社会で生きていくうえで、学歴というのはものすごく重要です。
ひょっとしたら、いや、ひょっとしなくても学歴によって人生が変わってくるといっても過言ではありません。

それならこの高校三年生の一年間くらい勉強すればいいじゃないか。
どうして自分にとってこんな重要な時期なこの時期にフェスティバルを開催するのか。
今の学歴社会に反抗するとか、カッコイイことを言ってみたいですが、そこまでの勇気はありません。

17歳というティーンエージャーとしての貴重な時間を受験勉強だけで終わらせてしまうのはあまりにももったいない気がしたから、というのが正直な意見です。
別に勉強とか受験が嫌いというわけではなく。

17歳、とは何だろう。当然だけど17歳という年齢が僕にとって繰り返されることはないわけでそれは16歳も20歳もどんな年齢でも一緒なはずです。
でも、17歳は何か違う気がする。何か面白いことが起きるに違いない。そんな思いが自分の中にありました。

でも面白いことって何だろう。

思い返せばここ2年間くらい、ずっと面白いことを求めて生きてきたような気がしています。
コロナになって最高に好きだった合宿とかも潰れて文化祭も縮小されて。

ただ、「コロナのおかげで出会えた」人やこともいっぱいあって。コロナのおかげっていうと不謹慎かもしれないけれど、
おそらくコロナがなかったら10日間もキャンプ場で生活することもなかったし、和歌山とか大阪とか旅行することもなかったし、山登りで死にかけることもなかったし。
あとは会って話した人たち、酔って絡まれたり、真剣に話し合ったり、一緒に肉焼いたり。

ここ二年の思い出を振り返るともしかしたらコロナという出来事が自分を学校の外の面白いことに目を向けさせてくれたという点では、悪いものではないかもしれない、そう思っています。

学校の外はめちゃくちゃ面白かった、これは断言できるのですがどことなく寂しさを感じるときもありました。それは、学校の外ではほとんど同学年を見かけることがない、という寂しさ。

普段は意識することはないけれど、フッとそう感じるときがあります。
海外に行ったときに日本人が周りにいないという感覚に近いのかもしれません(海外にいったことはないけれど)。

そんなずっと何となくモヤモヤしていたとき、村上龍の69という小説を読みました。
この半自伝小説の中で主人公はフェスティバルを開催します。バンドが音楽を鳴らして、訳わかんない映画を上映して、ただただ楽しそうで、フェスティバルというものに強烈に憧れました。
こんなに面白いことをやってしまうなんて。しかも17歳。
そうか、こういう方法もあるのか。

笑いながら楽しく生きるためにはエネルギーがいります。自分たちが求めている面白いことがあちらからやってくるまで待っていることはできない。
自分たちで作るしかない。もちろん、村上龍がフェスティバルを開催したときとは時代も違うし、何より僕は憧れはあるけれど村上龍ではないです。

そこから、フェスティバルについて考え始めました。
もし自分がやるなら?
tokyo chaotic festivalの一面も持たせたいし、「69」のフェスみたいな一面も持たせたいし、高校生の文化祭みたいな一面も持たせたい。

ちなみにtokyo chaotic festivalとは佐々木集率いるhave no ideasという集団主催の「音楽だけに留まらず、様々な表現で活動するアーティストやクルーを集め、東京という混沌とした街をモデルにした屋内フェス」。
イベントに行ったことないけれど様々な断片からすごくカッコいいのが伝わってきてこんな思想を受け継いだフェスにしたいという隠れた思い(野望?)もあります。

五感刺激クリエイター集団
クラブ、ライブハウス、バー、カフェ、ギャラリーからヘアショーまで大小問わず様々な空間でコンセプチュアルなイベントやアートワークを企画するアート創造集団。
様々な技術を『楽しみ』に向け、楽しむ人間の居場所を創造している。構成員は流動的に変化し、音楽家、画家、映像家、舞踏家、写真家、俳優など、様々な人種が混在している。

have no ideasとは

これを何か役に立つのかと言われたら、僕は何も答えることができません。だって受験で使えるわけもないし、何かを得られるかもすらわかんないし。
けれどそんなすぐ役に立つことばっか求めなくてもいいんじゃないか

バガボンドでも目標に真っすぐ突き進む武蔵や小次郎の生き方に対して、又八のように道を広くする生き方だってあります。

バガボンド 31巻より

真っすぐに道を突き進むのもカッコいいけれど、とりあえず今は寄り道、迷走して道を広くしていきたい。フェスティバルもそんな気持ちでやっています。色んな価値観と触れてみたいし、どんな面白い奴らがいるかも知りたいし、できれば仲間に引き込みたいし、友達になりたいし。

このイベントを通して、すぐに人生の役に立つとかそういうわけではないけれど、「道」のようなものを広げられたらいいな、と思って準備を進めています。

あとはやっぱりフェスティバルだから楽しくしたいですね。
フェスティバル、よく分からないけど最高だったねって言われちゃうような。


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