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5つの筋群の法則
筋肉を考えるとき、一つ一つの筋肉とその作用を覚えるだけでなく、一つの作用からどの筋肉が使われているかを考えてみることも必要である。
例えば、まっすぐ咬むことは
咬筋→咬む というのを
咬む→咬筋・内側翼突筋・側頭筋の収縮
と捉えると、一つの動きでも複数の筋肉が働いていることが分かる。同じような働きをする筋肉をまとめて筋群と呼ぶことにする。
緊張の中心に集中する動きでは
緊張の中心となる、あご先5cmのエリアに体の各パーツを集める動きをする時はどうだろう?
(参照 緊張中心の法則)
https://note.mu/datsuryoku1116/n/n7fb9ff2b82ba
例えば、スマホや読書、料理、運転など、前かがみで集中する動きをするときに伴いやすいようである。
このような時には以下の5つの筋群に注目してみよう。
5つの筋群がつられて筋張
あご・顔・舌・くび・肩
これらの5つの筋群がつられて筋張するようにできています。
1.あごの筋群について
主に、咬む時の筋肉で、咀嚼筋(閉口筋ともいう)。グッと食いしばってみよう。周囲の筋も(少なくとも咬合に関係のない筋まで)力が入っているのが感じられると思います。
咬筋・側頭筋・内側翼突筋…など
2.顔の筋群について
顔面にある表情筋のことである。30種ほどの筋肉があり、多彩な顔の表情を作っている。
頬筋・口輪筋・笑筋…など
3.べろ(舌)の筋群について
舌の筋肉は舌そのものを構成している筋肉と、あごの底を形成している舌骨筋などがある。
非常に複雑なので興味があれば調べてみてください。
内舌筋群・外舌筋群・舌骨上筋群…など
4.くびの筋群について
頸部の筋肉は下を向いたり、横を向いたりする時に使われることが多い。
胸鎖乳突筋・広頚筋…
5.かたの筋群について
肩は主にくびの後ろから下に広がっていくエリア。筋肉でみると頸部と肩部、背部は境界線が難しい。
僧帽筋・三角筋・広背筋…など
【まとめ】セットで筋張!
どの筋群を集中して力を入れてみても、必ずこれらの筋肉は一緒に緊張してしまうのです。
(感じられない場合はご質問くださいね。)
これがわずかな力でもセットで筋張している可能性があるので
TCH(無意識にあごに力が入る)→肩がこる
という構図が成り立ったりするのです。
5つの筋群の法則
あご・顔・べろ・くび・肩がセットで筋張する
を是非覚えておいてください。
※筋張とは、「緊張」が精神的な緊張と筋緊張の2つの意味を持つことから、筋緊張に特化した当て字として表記している。
「5つの筋群の法則」最終更新 2019.Jan.13
text by 斉藤ヒロユキ(歯科医師)
illustration by Moe Itoh(小児科専門医)