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ウマ娘が変えた1年〜ウマ娘1st Anniversaryを迎えて〜

この1年で僕は横浜で働くことになり、住所も川崎市に移りました。初めての1人暮らしや泊まり勤務が常態化した社会人生活で慣れないことも多く、ようやく今の居住環境を自分のものだと思えてきました。

そうした社会人1年目の変化はもちろんですが、その中で自分の趣味から発展して大きく週末の楽しみが変わりました。

『ウマ娘プリティーダービー』のゲームを入れたことによる競馬中継です。

ウマ娘へのきっかけ

このゲームはいわゆる擬人化というやつで、競走馬を美少女にして、走らせて育成するというものです。自分はこの系統のゲームはやったことがほとんどありませんが、有名なのだと戦時の戦艦を擬人化した『艦これ』とかはこれにあたります。

このゲームというか、このプロジェクト自体は2018年のアニサマの映像を見て知ってはいました。多くの新人声優を集めて売る典型的なビジネスモデルにこれは流行らないだろうなと思っており、当時ハマっていた声優ユニットTrySailのシーンまで飛ばした記憶があります。

昨年2021年の2月24日にリリースされたウマ娘。当初そこまで注目されていませんでしたが、リリースから大体2週間でTwitterのオタク界隈ではだんだんとウマ娘の情報で溢れていきました。

自分の中で興味を決定づけたのは「ハルウララの有馬記念」というレビュー記事を読んだことでした。レースを走る喜びに溢れ、結果にこだわりを持たずマイペースなハルウララ。そんなこのキャラクターが勝負にこだわる他のウマ娘の姿を見て、自身の勝利を求めるようになる。そして、最後ハルウララはファン数を集め、有馬記念に出走します。しかし、このゲーム設定は残酷でハルウララはレース適性を持たず、勝ち目が基本的にありません。そして、最後敗北を喫して涙する姿に感動すると。

なるほど。美少女ゲームな表面とは裏腹に中身は真剣なドラマのあるゲームなのか、流行ってるしとりあえず入れてみるかと3月上旬にノリでインストールしました。まさか、この先このスマホゲームで初めて課金というものをして、競馬そのものに興味を持つとは思いもしませんでした。

入れてみると意外とこのゲームは難しいなと感じました。このゲームはスピード、スタミナ、パワー、根性、賢さの5つのパラメーターを目標レース前の練習で上げる必要があるのですが、この配分が勝負の鍵を握ります。最初のチュートリアルの説明だけだとまずわかりません。だから目標を最初達成できずに、ゲームオーバーなのかと思って結構絶望したのを覚えています。そしてこのゲーム対人戦を意識しなければ、1人で黙々と育成を進めるゲームなので、周りを気にする必要がないし、高度な操作テクニックも必要ないのは、割とアクションゲームが苦手な自分にとっては革命的に面白かったです。たくさんの保有キャラがいて、次は何を育てようかとなるのも高いモチベーションを保てたポイントですね。また、レースのグラフィックのレベルがとにかく高く、自分の育成キャラが競馬中継のごとく走る様子は手に汗握ってしまいます。

競馬そのものへの関心へ

何よりこのゲームが大きいのは実際の競走馬をモデルとしたキャラ設定がされていることです。実際にゲームで育てていくとこのモデルの馬はどんなレースを走ったのか、どんな馬だったのか。だんだんとそうした実在した競走馬に興味を惹かれるような設定になっていることです。例えば、トウカイテイオーがシンボリルドルフに憧れるのは実際だと父子にあたる関係であり、自身が果たせなかったクラシック3冠を果たしていることにあります。ガチャの排出イラストで指で3を出してるのも主戦騎手岡部幸雄が実際に2冠を果たした時に右手をかざしていることに由来しています。(テイオーは2冠止まり)

トウカイテイオー。掲げる3本指が三冠への挑戦を運命づける。
モデルとなったトウカイテイオー。
キャラの衣装は騎手の勝負服のピンクや青から作られている。また、前髪の一部が白くなっているのも元馬の流星から。


ゲームをやるごとに段々とレースの名前を覚えてくるので実際の競馬はどんな感じなのかと気になり目標のG1レースを見始めるようになりました。最初は皐月賞でしたね。この時、勝ったエフフォーリアという馬がこの年のG1界を席巻することになるので、ウマ娘から入ったファンはなおさら注目してしまうのもあったのかもしれません。休みや勤務明けが被った日曜の15時からはフジテレビでみんなのKEIBAを見るという流れがこの1年で完成されてしまいました。

また、ダービーフレンズというアプリを見つけたのも大きかったですね。このアプリ、実際の馬券と同じような買い方や印をつけた予想をして、ポイントを競うのですが、お金をかけなくても自分の予想が当たるかどうか見てるとなかなか手に汗握るのです。そして競馬は面白いもので毎週レースを見ていくと同じ馬が出走するので、この馬は走るとか走らないとか何となく分かってきます。このレースで負けた馬が次のレースでは勝ったり、さらに上のグレードで勝ったり、次のレースを見る上での指標が増えるのは見ていて楽しい限りでした。

こんなことをやってると実際の馬券も買いたくなるものです。昨年は宝塚記念と有馬記念。今年は京都記念、共同通信杯、フェブラリーステークス、あと実際に川崎競馬に行ってみたりもしました。そんな甘くないもんで普通に負け越してはいるのですが笑。初めてお金を入れた宝塚記念は新聞を買って予想して、レースでは相当ドキドキしたものです。いい賭け方あったら教えて欲しいレベルです。とはいえ、毎回賭けても最大1000円程度。100円単位からかけられるので、ゲームセンターに行くのと変わらないかと思えば、実際そこまで出費ではないですね。お金を増やすこと自体に魅力を見出す明らかにギャンブルに依存してるし、競馬自体に楽しみを見出せなくなるのでその辺の線引きはしっかりしてるつもりです。

川崎競馬場。パドックで競走馬はかなり近くてなかなか感動します。賭けなをやらなければ動物園感覚で行くのもアリ。
地方競馬は平日開催なので、そんなに人もいません。典型的な叫ぶおっさや馬券のゴミで汚いみたいなイメージと正反対でとてもクリーンでした。
実際砂埃は観客席まで飛んできます。


ウマ娘とこの一年

秋葉原アトレを埋め尽くすウマ娘。


とこういう感じで、ウマ娘のおかげで割とこの1年間はかなり変わったものになったかなと思うわけですよ。実際、この少し前までは2次元コンテンツに強くハマれるものがなく、脱オタも近いかなとは思ってたんですが、そこに現れたのがこのコンテンツだったわけです。てか実際、ウマ娘というより競馬にかなり振り回されることになってはいるのですが笑。

ウマ娘をやってることで職場の全然上の年次の人とも親しく話す材料になりましたし、競馬好きの友人とも話すネタが増えて、少し人生が豊かになったような気もします。現に週末の楽しみが一つ増えたのも何より大きいですね。

1周年を迎えたウマ娘のゲームですが、割と実装が待たれていたキタサンブラックやサトノダイヤモンドを全面に押し出して、実装させにきました。正直、自分の想像よりも早いペースです。アニメも放送から1年経過し、実装を待たれているキャラも結構出尽くした感があるのは否めないところです。残す人気枠はツインターボってところでしょうか。実装できるキャラも増やしてはいますが、ストーリーやアニメ制作などで育成欲を高めたいところだとは思います。こうなってくるともちろん厳しいでしょうが、名馬ディープインパクトやオルフェーブルなどの実装が来る可能性もありますよね。元々構想のデザインはあったみたいですし。個人的にはむしろ自分のような新規競馬ファンに1番刺さるのは、昨年引退したコントレイルやグランアレグリア、クロノジェネシスなどの実装ではあります。声優ライブコンテンツも含め、今後肥大したコンテンツをがどうなるのか見ものではあります。

左がサトノダイヤモンド。右がキタサンブラック。1周年新規作成アニメもこの2人。やはり次の主人公枠なのだろうか。

また、リアル競馬も昨年の年度代表馬のエフフォーリアがどこまで古馬になっても無双できるのかは気になるところです。またクラシック戦線も盛り上がりつつあります。先日の弥生賞では朝日杯覇者牡馬ドウデュース、チューリップ賞では阪神JF覇者牝馬サークルオブライフが敗れており、どの馬が三冠をとることになるのかわからないなという競馬初心者の所感です。有力馬の名前も覚えてきて、昨年多くの名馬が引退した寂しさも薄れつつあります。今年はどんな歴史が生み出されるのか、今からとても楽しみです。今年はG1を現地で見たいなと思ってます。東京か中山に行きたいですね。

先日、ウマ娘のライブも行ったのですが、思った以上に長くなったのでそれはまた別の記事で紹介しようかと思います。

ウマ娘1周年おめでとう!そしてこれからもよろしく!
てな感じで締めさせていただきます。

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