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『評価』ができないと言わないで。『なにをしたらよいのか』と『わからない』と言わないで。少しだけでもいい。『評価方法の種類』も考えて。


『評価』ができません。『問題点』がわかりません。『目標』がわかりません。『測定』の仕方がわかりません。『プログラム』が作れません。と良く言われて、その都度考え、対応する。

よく話を聞いてみると、本人が思っている以上に、もっともっと基礎的な、それ以前の『根本的』な部分ができていない。知らない。気付いてもいない。気付いているが『プライド』が邪魔をする場合など、、それぞれの原因があることが多いです。

そんな場合に、よくこの『評価方法の種類』についても、お伝えすることがあります。

■評価方法の種類

理学療法においては評価の方法を次の4つの分野に分けられる。

①患者の一般的情報

②検査

③測定

④観察

□患者の一般的情報

患者の立場から患者のプロフィールと患者の訴え、疾病の経過を聞き取ることであり、多くの事項を問診によって情報を収集する。

□検査

検査(test)は一定の条件を定めて、それに基づき対象者を把握して判定する方法である。判定基準は対象者の動作や反応を『できる』『できない』『陽性』『陰性』などによって評価するものと、動作能力を数量化して評価するものがある。具体的には筋力検査、運動発達検査、片麻痺機能検査などがある。

□測定

測定(measurement)は対象者の形態的変化を数量化して評価する方法である。具体的には身体計測や関節可動域測定などである。

□観察

観察(observation)は主として視覚や聴覚等を使って、対象者の姿勢(静的観察)動作や行動(動的観察)をありのままに把握する方法である。観察を行うには対象者の心理的、精神的な内面的観察と身体の形態的な外面的観察の両面から行い、また、部分像(局所的観察)から全体像(全体的観察)へ観察を広げていくBottom up形式と、それに対して全体像から局所像へ観察を狭めていくTop down形式の観察方法がある。

『評価』ができませんという前に、もう少し細分化しないと自分自身が成長するために必要なことに気付けないことも多いと思います。『基礎的な知識』『基礎的な学ぶ姿勢』『基礎的な考え方』は、欠けてはいけないんだなと日々痛感し、学びの多い生活を送っています。


引用文献

松澤正(2001).理学療法評価学 金原出版株式会社


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