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わからないことがわからない、ということ

というわけで、めでたく先生デビューを果たしたわけですが、最初に「先生!」と言われた時には「え?誰?」と思ったくらい違和感がありました(笑)

その先生をやっているオンラインスクールは2箇所ありますが、両方ともマンツーマンが基本です。私自身、壇上に上がって講義するのも割と得意な方だと思うのですが、マンツーマンは生徒さんの個性を受け止めながら対応していく面白さがありますね。

でも、それぞれスクールの特色があり、生徒さんの質も結構な違いがあるようです。

1つは、1コマ40分の授業で、生徒さんがその時間に空いている先生を指名する、というスタイル。よくオンラインの英会話スクールにある感じで、生徒さんは写真とプロフィールから、良さそうな先生を選ぶというもの。講師歴が長い先生もたくさんいる中で、私のような新参者を選んでくれる生徒さん、どうもありがとうございます。予約が入ると、素直に嬉しいですw

ここが面白いのは、授業のたびに、毎回先生を変える生徒さんがいるということ。これは、最初聞いた時に「生徒も先生もやりにくいのでは?」と感じましたが、学校側としては、いろんな先生に当たって、様々な考え方に触れて欲しい、という思いがあるようです。

それを聞いて、最初は「なるほど」と思いました。たしかに、プログラミングには正解がありません。でも、定石みたいなものはあるので、教科書の課題にあるようなシンプルな問題であれば、誰が書いてもだいたい同じようなコードになります。でも、コードを書いていく過程とか、着目するポイントが人によって違ったりするから、生徒さん的にはいろんな先生の話を聞いて勉強することは良いことだと思います。

ただ、私自身、初学者を相手にして何度か授業をやってみた感想として、いろんな人の話を聞くのは、もしかしたらそれは中級者になってからの方が良いかな?と思うようになりました。

初学者にとって、正解がない、ということ自体が受け入れられない人もいますし、そこまで極端じゃなくても、心細いことには変わりありません。

プログラムなんて、入力があって、きちんとした出力さえ出てくればそれでOKですから、極端な話、中身がどうなっていようと関係ありません。(念押ししますが極論ですよw)

でも、初学者にとって、"正しい答えが出る = どうやって書いたって良い" というのが直感的にピンとこないようです。プログラミングって「理系」的なイメージが強くて、ちゃんとした公式があって、それに問題を当てはめていく・・みたいなイメージが強いのかもしれませんね。

そういう雰囲気を生徒さんが醸し出した時は

コンピューターに自分の意図を伝えて働いてもらうために、プログラミング言語という「言葉」を使います。言葉なんだから、人によって言い方が変わるのは当然です。

というように考えてください、とお伝えしています・・わかりにくいかなぁ・・もう少し良い伝え方があれば、ぜひ教えてください。

ともあれ、初学者にありがちな「わからないことがわからない」と訴える人の根本的な「わからなさ」って、こういった事なのかな?と思っています。

そういう「わからなさ」をしつこく考えること・・結構好きなのかもしれません。私。

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