蒸し問答 アンガーマネジメント
「アンガーマネジメント」
会社員の人なら一度は聞いたことがあるキーワード。
意味はそのまま「怒りを管理する」ということ。
人間生きていれば、必ず「怒り」に直面する。
会社でも、サウナでも、家庭でもお構いなし。
まさに今、このサウナ室でもさっきから汗を飛ばしてくる
謎のおじさんに対する怒りと直面している。
せっかく心の安らぎを求めてサウナに来ているのに、
怒りに感情を支配されてしまってはもったいない。
私は究極のアンガーマネジメントを知っている。
それは「哀れみ」だ。
自分の気分を害してくる人に対して
「何だこいつは」「もう我慢ならない」
と思うことは簡単だが如何せんこの感情には終わりがない。
そこで私は心のなかで相手のことをとことん「哀れむ」ことにしている。
「あ、この人はいい歳して、人の迷惑が考えられない可哀相な人なんだ」
「きっと周りの人にも変なやつだなーって思われて生きているんだな」
「今まで誰にも注意される機会がなかった残念な人なんだ」
と相手を可哀相な人に仕立て上げることでいつの間にか怒りは消え、
可哀想な人を優しく許容してあげているという優越感すら感じるのだ。
そして私は今日も菩薩のような気持ちでととのう。