蒸し問答 仕事をする理由
昨年末ホームサウナに大掛かりな改装があり、メディテーションサウナができた。メディテーションサウナは照明が少なく、薄暗いテレビのないサウナで、「メディテーション=瞑想」に適したサウナ。まさに「蒸し問答」に適した空間だ。
自分の会社には社内SNSがあるのだが、近年一般のSNSが普及してきたことで、その社内SNSへ投稿する人も一気に増えてきた。投稿にも色々あるが、よく目にするのが「この会社を変えたい」「もっと社会に貢献したい」という言葉だ。
そんなことを思い出し「そういえば俺は何のために仕事をしてるんだろう」と90℃の世界で思案し始めた。
自分は変なところにドライで、社会人1年目のときから「とにかく金が欲しいから働いている」と思っていたし、聞かれればそう答えていた。正直なところ今も「給料が良いから今の会社で働き続けている」と思う。
一方で、3年目以降から「金のため」だけではモチベーションを保つのが難しいことも感じていた。仕事に追われ、自分の無能感に押しつぶされそうなとき「金のため」という理由はあまりにも弱いのだ。
でも5年目の終わりが近づいた今でも「金のため」以外の理由が見つかっていない。
水風呂に入り、冬の外気浴を始める。
無理矢理に「会社を変えたい」や「社会に貢献したい」という理由をつけることはできるが所詮はハリボテ。それならば「車を買いたい」「家を立てたい」の方がまだマシだ。
『そもそも、仕事する理由ってこんな思案しなきゃだめなのか?』
ふいに頭によぎった。もっと肩の力抜いていいんじゃないか。
仕事をする理由って高尚なものじゃないといけないのか?
理由ってみんな持ってるのか?1年目から持っている人もいれば、
10年目にふと思いつく人もいるんじゃないか。
何なら定年まで見つからない人だっているんじゃないか。
何の根拠もないが、今はこの答えに落ち着くことにする。
「仕事をする理由を見つけること」が俺の「仕事をする理由」
10年後の俺がこの文章を見て笑ってくれることを祈る