上手くなれる野球審判テクニックー【#14】-重責を担うことに・・・
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先日の宮城は大雪になりました。
前日はコートなしでも春を感じられる日和でしたが、この2日間は「雪だるま」さんが天気予報にぴったりと張り付いていますw
さすがにまだ2月。このまま野球シーズン突入!とはいかないですねw
新しい役
ところで先日、(一社)宮城県野球連盟審判部の通常総会が開催され「審判部長」に選任されました。
任期は2年ですが、2代前の審判部長から「改革と安定」をテーマに事務局として共に歩んできた8年間。
事務局としてもとても長く険しい道のりでしたが、ようやくトップとなり宮城県の審判技術向上の進められます。
またこの間、2度の全国大会に携わることができて、審判員としてまた事務方として貴重な経験を積むことができました。
現在の野球審判界
現在の野球審判界は、BFJ(一般財団法人 全日本野球協会)によって以前とは比べ物にならないほど進化しています。
・ライセンス制度導入による審判員の格付けと、出場可能な大会の線引き。
・アグレッシブな選手たちのゲームを判定する体力とメンタル
・野球の進化によるアンパイアリングの見直しと、技術や解釈に関した統一見解
・学ぶための資料や統一マニュアルの整備 などです。
学ぶことに関しては「上手くなれる野球審判テクニック【#001】-学ぶための資料ー」で書きましたが、僕が審判員を始めた30年前は「公認野球規則と競技者必携」しかありませんでした。
今やBFJ発行のマニュアルやメカニクスハンドブック、また動画配信サイトなどでも気軽に閲覧できるように変わってきました。
宮城県の審判事情
現在の宮城県野球連盟の公認審判員は、約500名です。
そのうち年代別に表すと、
・10代 0.2%
・20代 2.6%
・30代 3.9%
・40代 13.5%
・50代 22.9%
・60代 29.0%
・70代 24.7%
・80代 3.7% といった構成になっています。
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登録者数は多い順に、60代、70代、50代、40代、30代、80代、10代の順に並び変えられます。
80代の登録審判員が3.7%もいらっしゃるのには大変な驚きです。
またBFJライセンスの取得者は、
・国際審判員 0%
・1級審判員 70%
・2級審判員 15%
・3級審判員 13%
・新人審判員 2% といった構成になっています。
1級審判員が70%を超えているのは、ライセンス制度が導入された時点で、宮城県独自の資格制度をスライドして付与したためです。
その後新加入した審判員がライセンス制度に基づき、3級の実技講習や筆記試験、実技試験と段階を経て上位資格を取得しています。
ライセンス制度策定の背景
ライセンス制度の検討を開始した2007年以前から、アマチュア野球の審判員を取り巻く環境は、「高齢化」や「人材確保が困難」などという問題に直面し、今までのように各団体が個々に対応していくことは得策ではないし、また、限界があるという声が高まってきていた。 ◆ 2008年7月実施のアンケート調査結果 ① 各団体が直面している問題として、ほとんどの団体が「高齢化が進んでいる」と「なり手がいない」を上位の二つとしている。 ② 審判員の総数は約46,000人、平均年齢は約50歳となっている。(これらの数値は、各団体で重複登録をしている場合があるので参考値にとどめる。)(2018年度の集計では、審判員総数(実数)は約36,700人、平均年齢は約50歳であった。)
ちなみにわが宮城県の平均年齢は「60歳」でした。
全国平均より「10歳上」の平均年齢は、憂慮すべき現状です。
地方のアマチュア野球審判員の憂慮すべき現状は、宮城県だけではないと思いますが、審判部長としてこの課題に真摯に対応していきたいと思っています。
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