悪者を懲らしめない
ロザンの楽屋で「みにくいマルコ」の絵本が紹介されていた。
わかりみが深いというかなんというか、まさにそれ。
タイトルの通り「悪者を懲らしめない」
復讐とかリベンジとかを人はエンタメのように扱うけど、そこって結構ムダな部分だ思う。
僕はそもそもそっちよりの人間なので、動画の中に出てくる「レベル合わせ」をすることそのものがものすごく面倒だと思ってしまう。
悪い言い方をすれば「アホの相手するやつはアホやん」。
例えば外食した時に料理に虫が入っていたとか髪の毛が入っていたとかいう場合、まず怒るエネルギーがムダ。怒る時間がムダ。怒ってそれが対策されて店のクオリティを上げるような事になるのもイヤ。
だから料理は残して金を払ってさっさと店を出て二度と行かない。
嫁様が作った弁当に髪の毛が混じっていることがある。
無言で取り除いて完食する。
もちろん嫁様には何も言わない。
言ったところで反発食らうだけだし、食べれないわけではないから。
僕は裁判官じゃないし人を裁くのは僕じゃない的な考えがどこかにある。
ま、地獄に落ちろ、とか思わないわけでもないんだけど(笑)
動画の中では菅ちゃんが「残酷」という言葉を使っていた。
宇治原さんは「冷たい」という表現を使っていた。
これまで生きてきて「冷たい」「冷血」「冷酷」と言われたことが何度もある僕にとってはあまりにもよくわかる話だった。
世の中には自分がムダだと感じているものにエンタメ性を見出しているものが多々ある。僕は自分がムダだと感じているものに対してはみんなが乗り気でも乗り気になれないことがよくある。
かといって全く人に合わせないわけではないし、そもそもムカつかないわけでもない。ただ、自分の感覚の中でアンガーマネジメント的なことはやっているんだろうと思ったりもする。
西野さんの「みにくいマルコ」は絵本としてのストーリーが公開されただけであってそのストーリー全体が明らかになったわけではない。
今回悪者になった恋敵の男の人にも何らかの事情があるのかもしれない。
そのあたりの話もいつか見ることができるようになるのかもしれない。