広告の間接効果を測るビュースルーコンバージョンとは?
広告の効果測定をする場合、コンバージョンの計測方法の一つとして「ビュースルーコンバージョン」があります。
コンバージョンでは見えない広告の価値を評価できる指標でもあるので、広告の効果をより正確に評価できるようになります。
今回はこのビュースルーコンバージョンとは何か?を説明したいと思います!
ビュースルーコンバージョンとは?
ビュースルーコンバージョンとは、画像/動画広告が表示されたユーザーがその広告リンクを直接クリックしなかったものの、別の方法でサイトを訪問し、コンバージョン(購入や契約や資料請求など)した時に計上される指標です。
例えば、ユーザーが閲覧しているWebサイトにある商品の広告が表示されたが、その時はクリックしなかった。数日後何らかのきっかけでその商品の名前を検索して購入に至るケースがビュースルーコンバージョンとなります。
広告を「見た」ことで商品やサービス、ブランドなどを認識、想起するきっかけが生まれ、間接的にコンバージョンにつながることを計測できます。
クリックスルーコンバージョンとの違い
クリックスルーコンバージョンは、広告をクリックしたユーザーがコンバージョンした数です。
ユーザーが広告をクリックしているので、直接的な影響があると考えられます。
![](https://assets.st-note.com/img/1678919643319-UtLOtErMaR.png?width=1200)
広告の効果を計測するとき、クリックスルーコンバージョンに着目してしまいがちですが、広告からコンバージョンするだけでなく、「徐々にその商品が気になってきた」と心理転換を促すことも、広告効果のひとつです。
広告をクリックしていないビュースルーコンバージョンは、評価が難しいですが、正しく広告効果を検証するために不可欠です。
ビュースルーコンバージョンの計測ツール
ビュースルーコンバージョンの計測に使われる代表的なツールは下記の3つです。
・Google広告
・Yahoo!プロモーション広告
・Facebook広告
それぞれのツール毎のカウント条件を確認してみましょう。
■Google広告
ビュー発生の定義:広告の50%以上が、ディスプレイ広告では1秒以上、動画広告では2秒以上表示された場合
計測期間:1日間(計測期間は1日から30日の中で変更可能)
■Yahoo!プロモーション広告
ビュー発生の定義:広告の50%以上の範囲が1秒以上連続して表示された場合
計測期間:1日間(計測期間は変更不可)
■Facebook広告
ビュー発生の定義:広告の1%以上の範囲が表示された場合
計測期間:1日間(計測期間は変更不可)
重複カウントが生じた場合の計上方法
【例①】2つの広告でインプレッションがある場合
コンバージョン直前のインプレッションがあった広告をビュースルーコンバージョンとして計上する
【例②】複数の広告でインプレッションがあり、別の広告でクリックがある場合
クリックスルーコンバージョンが優先してカウントされます。そのため、コンバージョン直前に見た広告があったとしても、ビュースルーコンバージョンはカウントされません。
ビュースルーコンバージョンを計測して費用対効果を正確に判断しよう
ビュースルーコンバージョンもクリックスルーコンバージョンと同じく、コンバージョンに至った数を表している数値ですが、ビュースルーコンバージョンがカウントされた広告のインプレッションが本当にコンバージョンに貢献していたかが不明確なので、二つを同等に評価することはできません。
しかし、ビュースルーコンバージョンのような間接効果も計測することで、より顧客の行動を知ることができます。
ビュースルーコンバージョンが重要なのは、広告がもたらす目に見えない効果をある程度数値化できるからです。できる限り正しく計測し、マーケティングに有効活用していきましょう!