【感想文】地頭力を鍛える(細谷功)
本書は227ページです。
感想文をA4の1枚で収めて書く癖をこれからつけてみようと思います。
尚、A4 1枚感想文の構成は以下の通りです。
▶︎A4まとめ(ポイント3つ+α)
❶結論
❷要約(個別本のみ)
❸仮説
+α 要約(関連本も含め)
❶〜❸で知識を深めつつ、プレゼンできる状態まで持っていく。
+αの部分で知識を体系化しつつ、プレゼンの質を高める。
1,185文字/1,440文字
【❶結論】
【地頭力は後天的に鍛える事ができ、主体的である立場が人間の地頭力を研ぎ澄ます。】
結論から、全体から、単純に。
この3つをベースの思考に培う事で、
素早く本質に辿り着く事が出来る。
この思考プロセスは、まさに経営者の発想そのものである。
経営者は全体思考であり、そうならざるを得ない。
そして、限られた情報で結論を出さなければならず、
知識量よりも、考える力を求められる。
更に、限られた時間内で意思決定を行う為、
何が本質なのかを素早く見極めなければいけない。
つまりこの事から、地頭力は後天的に鍛える事ができ、
主体的である立場が人間の地頭力を研ぎ澄ますと言える。
言い方を変えると、地頭力が高いと経営者と
ディスカッション相手になれると言う事でもある。
ディスカッション相手になれるという事は、
重要なポジション(マネジメント要職)につけるし、
マルチタスク化にも対応出来る様になる。
地頭力は、全体思考でもあり、
同時に個別事案も一度考慮に入れる為、
相手の立場も鑑みた上での話ができる。
したがって、地頭力は何もビジネスだけにおける無機質なものではなく、
円滑なコミュニケーションを取る上でも非常に重要なスキルである。
【❷要約】
本書は「基本的な考える力のベースとなる知的能力」を「地頭力」と定義した本である。
その地頭力を鍛える上で、
地頭力のベースとなる要素は何か?
どうすればそれが鍛えられるのか?
この2点を体系立てて解説している。
「結論から、全体から、単純に。」
・結論から考える力を仮説思考力。
・全体から考える力をフレームワーク思考力。
・単純に考える抽象化思考力。
本書はその3つの思考法が重要である根拠を
フェルミ推定を起点として展開している本である。
【❸仮説】
最も難しいのは「これまでの思考回路を捨てる意思決定」
文章にしてみれば簡単だが、最も難しいのは、
それ通りに行う為の「これまでの思考回路を捨てる意思決定」である。
思考を変えれば行動が変わり、行動が変われば結果が変わる。
課題感を持っている人間であるからこそ本書を手に取るわけであるが、
マネジメントする立場において、他人の思考を変える事ができるか?
私は変えられると思っている。
本書では思考を変える為のトレーニングが主であるが、
実際は山本五十六の様に、
一部の行動を変える事によって思考を変えさせれる事も
バランス良く取り入れるのも重要と説いている。
そして自分自身の経験上、「問いかけの型」を
仕事や生活の中に取り入れていく事で、
自分や他人も物事について課題感を強め
行動に移していく事が立証されている。
例えば、報告フォーマットに
「まず一番最初に最も伝えたい事は一言で言うと何か?」
という「項目」があれば、人は必ずその問いかけに応じる。
つまり、型を作り、型に入る事で自然とその思考が結びつく。
マネジメント側に求められるのは、どんな型を作れば相手が成長し、
自身も欲しい情報になるのか?という
「問いかけ」を問いかけて実践する事ではないだろうか。
実際にフェルミ推定問題にトライ!
※添付画像の様に実際のフェルミ推定問題も用意されているので、
①3分以内に結論を出す
②電卓も使わない、ネット情報も使わない、頭のみでやる
上記前提条件として是非トライしてみて欲しいです。
ちなみに本書に記載してある「日本に電柱は何本あるか?」は、
実際に私もトライしてみて、
1分49秒で回答を出した。
誤差が1,000万本以内だったので意外とニアでした(笑)
結果よりも思考プロセスが重要なので
(思考プロセスが大枠合っているなら、何に応用しても適用できる為)、
どういう計算過程を経たか?という振り返りを是非して欲しいです。
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