データ戦略の会社が考える「データをマーケティングに活用する4つの方法」
目次
このシリーズは連載形式になっています。各回の目次はこちら。
・① データをマーケティングに活用する4つの方法 [今回]
・② データを使って仮説を作る
・③ 続・データを使って仮説を作る
・④ データを使って施策を実行する
・⑤ データを使って効果を測定する
・⑥ データを使ってマーケティングを自動化する
・[関連記事] データ分析は、課題を見つけるものか、解決するものか
マーケティングの定義
「勘と経験のマーケティングから、データを活用したマーケティングに」と言ったことが言われて久しいですが(最近では USJのデータを使ったマーケティング が有名です)、結局の所データをマーケティングに活用するとは、どのようなことを指すのでしょうか。逆にいうと、自社がデータを使ってマーケティング効果効率を最大化出来ているかはどのように判断すればよいのでしょうか。
まず、ここではマーケティングを
・限られたリソースを戦略的に活用し、継続的に売り上げを伸長させる
・ブランドの存在意義・提供する価値を定義し、それを体現する製品・サービスをデザインする
・消費者のブランドに対する認識を管理することによって、望ましい行動の変化を起こす
と定義します(この定義に関しては、別のノートにまた書きます)。
要は、売上を継続的に伸長することと捉えてよいでしょう。「継続的に」伸ばすためには、もちろん規模と効率が必要です。規模が十分でなければ意味がないですし、効率的でなければ継続できません。
マーケティング目的のデータ活用
この定義の上では、「マーケティング目的でのデータ活用」と言った場合には様々な利用法がありますが、基本的に以下の4つのいずれかに分類できます。これはToCでもToBでも変わりありません。なので、データで○○ができますと言われたときには、以下のどれに当たるのかということを考えてみましょう。
1. データを使って仮説を作る
2. データを使って施策を実行する
3. データを使って効果を測定する
4. データを使って上記を自動化する
定性的なインタビューやエスノグラフィー調査、SNSのソーシャルリスニング、商品コンセプトの定量調査、ブランドイメージのアンケート調査、自社サービス内データが取れるプロダクトであればユーザーの行動調査等全てのデータが、上記の1つないし複数の目的で使われます。Marketo・Salesforce等のツールも上記の1つないし複数の行為を効率化(もっと進むと自動化)するものです。
マーケティングに活用する「データ」とは
マーケティングデータと言うと、Webアンケートのような定量調査のイメージが強いかもしれませんが、上記に書いた通り、実際にはそれだけではありません。例えば、市場環境や将来動向を把握する上では国の統計に代表されるマクロデータが、商品コンセプトなどの仮説を得る場合には顧客へインタビューする定性調査が活躍をします。また、Webサービスの場合はサイトへのアクセス解析や、自社サービス内での顧客の利用状況データも非常に重要になります。さらに、最近ではこうしたデータを「AIが」解析するようなサービスも多く、どのようなシーンでどういったデータや分析手法を活用するか判断が難しいという声も聞かれます。
ですが、結局の所データは「手段」であり、結局の所「目的」は売上を継続的に大きく伸長することです。そのためには、データは多ければ多いほどよいというものでもなく、自社のビジネスにおいて意味を持つデータを見極めることの方が重要です。
上記で示した1.〜4.のそれぞれについて、より詳細な内容をシリーズで解説していきます(全て無料です)。
次の記事へは以下のリンクからどうぞ!
・① データをマーケティングに活用する4つの方法 [今回]
・② データを使って仮説を作る [次はこちら]
・③ 続・データを使って仮説を作る
・④ データを使って施策を実行する
・⑤ データを使って効果を測定する
・⑥ データを使ってマーケティングを自動化する
・[関連記事] データ分析は、課題を見つけるものか、解決するものか
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