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星の数と気持ちの持って行き方
飲食店やカウンセリングなど、様々な口コミサイトなどのサービスや、商品のレビューなどで、星の数によって評価をする様子があります。
商品の購入やサービスや店舗を利用する場合、星の数を参考にする方もいることでしょう。
星の数について 統計学の講師が説明
わたくしは普段、企業向けの研修やオンライン講座を通じて、Excelというソフトウェアを言わば計算機として使いながら、統計学を教えています。
このとき、「数の種類」についても説明をしています。
種類に応じて正しく扱うことができないと、どんなにデータが手元にあっても、意思決定に支障を来すからです。
星の数は一般に5段階評価で行われていて、評価がもっとも高いのが星5つ。評価がもっとも低いのが星1つです。
こうした評価について、次のような特徴があるのです。
星の数の間隔と、評価の間隔は必ずしも等間隔ではないこと
同じ星の数でも、評価をする人によって基準が異なること
1番目のことについては、星5つと星4つ、また星4つと星3つとの間は、必ずしも評価の間隔は等間隔ではないのです。
2番目のことについては、同じ「満足した!良かった!」と思っても、それを「星5つをつける」のか「星3つをつける」のかは、結局評価する人によるのです。
どんなにあなたが「普通は満足なら星5つでいいじゃん!」は、あなたにとっての普通であって、あらゆる人にとって同じ基準を持っているわけではありません。
こうした種類の数のことを、順序尺度と呼んでいます。
ほかにも「順位」もこの種類に含まれます。
1位と2位、2位と3位とでは、それぞれ一見「1」、「2」、「3」という数字は等間隔に見えるものでも、順位を求める対象となるもの……たとえば競技のタイムでも、1位と2位、2位と3位とでは、等間隔ではないことにも共通しています。
星の数への向き合い方
結論から言うならば、商品やサービスを選ぶ立場でも、提供する立場でも、
あまり振り回されすぎないこと!
これに尽きると考えます。
個人的に星の数を信頼しても、そこで「やっぱり星の数は正解だった(と感じた)!利用して良かった!」と感じるかもしれません。
はたまた「星の数を信じて後悔した!」ということもあるかもしれません。
「良かったと感じたんだったらいいじゃないか」と思うかもしれませんが、また利用しようと感じて、再び訪れたとき、「あれ?前は良かったのになぁ」とガッカリすることもあるかもしれません。
このとき、店側には「バラツキがある」という状態です。
そもそも研修をするのは、全体のバラツキを抑えるという意図もあるのですが、現状としてはどうしてもバラツキが生まれてしまうことは、致し方のないことかもしれません。
このとき重要なのは、星の数よりも
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