データマネジメント2022 その2 DX推進者必見!「データドリブン経営」成功の要諦
データマネジメント2022 ~データを制するものがDXを制す!~
2022年3月10日(木)に年に一度の「JDMCカンファレンス データマネジメント2022 ~データを制するものがDXを制す!~」があり、視聴したのでレポートを書きます。
JDMCさんがアーカイブを公開してくれているので、見た順番にコツコツ書いていこうと思います。
開催概要は以下JDMCのデータマネージメント2022の公式サイトにて確認ください。
https://seminar-reg.jp/jdmc/dm2022/
データマネジメント セミナーレポート
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DX推進者必見!「データドリブン経営」成功の要諦
発表者
日本電気株式会社 デジタルビジネスオファリング事業部 シニアマネージャー 船越 祐哉 氏
概要
データドリブン経営とは
データドリブン経営とは「データ主導での意思決定をする経営」のこと。
今までの経営指標を迅速にする、または今まで使ってなかったデータを経営指標として意思決定することである。
データドリブン経営をすると、企業にとってもいいことが多く重要性が高い。変化の激しいDX時代にはデータドリブン経営が不可欠。
成功を収める確率が高い
事業価値が高まる
事業成長スピードが速い
データ活用を進めるための障壁
データ活用状況を1200社にアンケートをとった結果、全社的にデータを使っている企業は全体の31%だった。データ活用をより進めるための障壁。
データのサイロ化
教育とマインド
投資対効果
組織間連携
全社横断でデータ活用を進めるためにはデータソースの統合とマスタデータ管理が必要。そのための組織としては横断組織がデータ戦略をもとに経営、業務、システム部門といったステークホルダーを巻き込み体制を築く必要がある。
データ活用プロジェクトはトップダウンで大規模に進むケースと、ボトムアップで小規模に進めてスケールさせていくパターンがある。企業の方針によって進め方は違うが、トップダウンのときはゴール設定が大事。ボトムアップのときはスケールさせていくことが大事。
データ活用の進め方
横断組織はDMO(Data Management Office)という組織を結成して、以下の順にデータ活用を推進していくとよい。
分析基盤の構築
非構造データの活用
予測・計画AIの実現
データ活用の推進は以下のループを循環させて、よいデータ活用を実現させていく必要がある。
調査→企画→検証→導入→運用
NECではこういった中、データ戦略コンサルタント、データサイエンティスト、データエンジニアが一丸となってデータドリブン経営実現をサポートします。
感想
DMO(Data Management Office)という組織がPMO(Project Management Office)と似ていて、やっぱりプロダクトやプロジェクトといった考え方に似通ってきたという印象。
自分が考えるデータドリブン経営は意思決定も必要だが、データを使った経営戦略の実現と考えており1から順にこんな感じだと思っている。
データ活用による意思決定の迅速化
データ活用による業務の効率化
データ活用によるビジネスの価値創出
データ活用によるグループ会社、業界への貢献
あとは教育面が課題だと言っていたのは同感でここが一番重要かつ難易度が高い、教育面と言っているのは全社もそうだが一番必要なのは経営陣だったりするのが難易度が高い理由の一つ。
おわりに
自分の知識をまとめるためと今後誰かがデータマネジメントをやってみたいと思った時のきっかけとなるためにnoteを書くことにしました。
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ツイッターでもデータマネジメントに係る情報をつぶやいてますので、よろしくお願いします。
データマネジメントを学ぶ人が抑えておきたい本
DXを成功に導くデータマネジメント
DXを成し遂げるために必要なデータをどうマネジメントしていけばよいかが書かれている。
データ環境より、セキュリティの観点であったり、プライバシーの観点であったりといった非技術者向けの内容が多く書かれている。
データマネージメントに興味を持った人はまずは読んでみるとデータマネジメントでなすべき概要が理解できる。
実践的データ基盤への処方箋
データ利活用を行うために必要なデータ基盤の考え方と、利活用するためにはデータをどのようにマネジメントしていけば良いかを具体的な例を用いて説明されている。
技術が中心になるので現在データ技術に係る人がデータマネージメントに興味を持った時には、まず手に取ることをおすすめする。
個人データ戦略活用 ステップでわかる改正個人情報保護法実務ガイドブック
個人情報保護法を順守するための基本的な考え方が実務ベースで書かれている。2022年4月に施工される改正個人情報保護法で新たに追加される概念も同様に記載されている。
政府の出しているガイドラインよりも俯瞰的に読めるためデータプライバシーにかかわる人、データを使ったビジネスを推進する人は読んでおくとスムーズに業務が進められる。
データマネジメント知識体系ガイド(DMBOK)
自分も要約・解説記事を書いているDMBOK。データマネジメントに興味を持った人がまず手に取ると挫折することは間違いないほどのボリュームがある。
読めば読むほど味が出てくるので、データマネジメントを進めようとしている人は各家庭に1冊は是非買っておきたい。
データマネジメントが30分でわかる本
本の著者もDMBOKを読むためには非常にボリュームが多く読み解くには苦労するので、かみ砕いた解説書をまとめたと書いてある通り、DMBOKを独自解釈してわかりやすく書かれている。
DMBOKを技術者目線で読み解いた内容になっているので、実践的データ基盤への処方箋と同様データ技術に係る人におすすめする。