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歌島橋バスターミナル看板へのプロジェクションマッピング2020年12月
大阪市西淀川区を走る国道2号線に歌島橋という5叉路の大きい交差点があり交通の要衝になっている。
交差点からほど近くに"歌島橋バスターミナル"はあり市バスのターミナルとして2014年3月に廃止されるまで営業していた。
ターミナル上部はUR都市機構(旧日本住宅公団)の5階建ての住宅になっていてこちらは今も利用されている。
その下部の敷地がバスターミナルの構造になっている。
1981年(昭和56)からの営業となっていて案内掲示板などアナログ機器でギリギリ昭和だけれどレトロ感は全くなく雨に晒されない場所が幸いして美しい状態で佇んでいた。
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ただ、バスの出入りところにある看板はかなり痛んでいて色褪せ、素材フレームの錆だろうか滲み出てちょっと風化しそうな状態であった。
そこで今回の会場の入り口になりJR御幣島駅への人通りが多くアイキャッチに効果があるだろうと目論み看板へのプロジェクションマッピングをする事に決まった。
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このターミナルスペースをどう活用するかで定期的にアートイベントやワークショップを企画し運営しているのが"西淀川アートターミナル"である。
そこで12月のアーティストに選ばれたのが河原和彦さん率いるPALLALINKに私も一員として参加する事になった。"Kioku Scope"(記憶スコープ)というタイトルのもとそれぞれの作家は時間を掛けた作品が作られて行った。
イベントでの展示はプロジェクター映写の作品のため日が暮れる頃からの時間帯開始で行う事になった。
会社帰りの人々やチャリで通過中のおばちゃんが足を止め興味を持ってくれたのか看板マッピングは会場への導線としては成功したようだ。
古い看板を蘇らせるという微かに期待していた事だが予想以上の反響をもらいました。