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世界の果てまでトッテKO!|⑥被写界深度とボケ表現
イソト:先輩!最近、背景がすごくボケてるオシャレな写真を撮ってみたいんですけど、全然うまくいかなくて…。
シャタ川:おっ、ボケ表現に挑戦したいんだな。ボケを活かすには「被写界深度」を理解するのが重要だぞ!
イソト:被写界深度…? なんか難しそうな言葉ですね…。
シャタ川:大丈夫だ!今日は「被写界深度とボケ表現」について分かりやすく教えてやる!
1. 絞り値と焦点距離の関係
シャタ川:まずは「被写界深度」について説明するぞ。
被写界深度とは?
ピントが合う範囲のこと。
浅い被写界深度 → 背景が大きくボケる(主役を際立たせる撮影向き)。
深い被写界深度 → 背景までくっきり写る(風景写真向き)。
![](https://assets.st-note.com/img/1738761935-x6PgIcvpGTHQC2RdeM7KD94Z.png?width=1200)
7artisans 35mm F1.4 Mark Ⅲで撮影
![](https://assets.st-note.com/img/1738761965-71qBsdtl3kEgHLrMATwYGmu9.png?width=1200)
7artisans 35mm F1.4 Mark Ⅲで撮影
被写界深度を決める3つの要素
絞り値(F値)
F値を小さくすると(例:F1.4)、ボケが強くなる。
F値を大きくすると(例:F11)、背景までピントが合う。
焦点距離
短い焦点距離(広角レンズ) → 被写界深度が深くなり、ボケにくい。
長い焦点距離(望遠レンズ) → 被写界深度が浅くなり、ボケやすい。
被写体との距離
被写体に近づく → 背景のボケが強くなる。
遠ざかる → 背景もくっきりしやすい。
![](https://assets.st-note.com/img/1738762358-j1RuytbmzFqhTI24kZ7gearV.png?width=1200)
LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.で撮影
![](https://assets.st-note.com/img/1738762302-ZH2ViGKvrs0RqpWhf5X4SY1O.png?width=1200)
LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.で撮影
イソト:なるほど!F値を小さくして、被写体に近づくと背景がボケるんですね!
シャタ川:その通り!あとは焦点距離の違いも試してみろ。
2. 背景ボケを活かしたポートレート撮影
シャタ川:次はボケを活かした撮影の実践編だ。
ポートレートでボケを綺麗に作るコツ
F値を小さく設定する(F1.4〜F2.8)
被写体との距離をできるだけ縮める
背景と被写体の距離を大きく取る
望遠レンズ(85mm〜135mm)を使うとさらにボケが強調される
![](https://assets.st-note.com/img/1738762622-h1d84DKGOswIPBnvgHcEXxtV.png?width=1200)
7Artisans 25mm F0.95 ED で撮影
イソト:ポートレートって背景ボケがキレイな方がかっこよく見えますよね!
シャタ川:そうだ!ボケが大きいと、主役がより際立つんだ。
玉ボケ(丸ボケ)を作るテクニック
背景に点光源を入れる(イルミネーションや木漏れ日など)
F値を小さくする(F1.4〜F2.8)
光源との距離を考えながら構図を決める
![](https://assets.st-note.com/img/1738764191-GiybtlpfKC9TH27WcqJPdgk4.png?width=1200)
TTArtisan 50mm f/0.95 ASPHで撮影
![](https://assets.st-note.com/img/1738763152-9cP7fBOMpseuqZjAm4SHiolb.png?width=1200)
イソト:夜のイルミネーションとかで、ふわっと丸く光るボケがあるのってこのことですね!
シャタ川:そうそう。レンズによってボケの形も変わるから、色んなレンズを試してみろ。
3. 望遠レンズやマクロレンズによる表現の違い
シャタ川:ボケの種類はレンズによっても変わるぞ。
望遠レンズでのボケ表現
圧縮効果 によって背景がギュッと詰まり、ボケがなめらかになる。
70-200mmのような望遠ズームレンズはポートレート撮影にも最適。
![](https://assets.st-note.com/img/1738763299-Hn2eyLbTCmGIqlawhgvSVUMr.png?width=1200)
LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.で撮影
マクロレンズでのボケ表現
被写体に超接近できる → 背景が大きくボケやすい。
花や小物撮影に最適 → 被写界深度が非常に浅く、ふんわりした雰囲気に。
![](https://assets.st-note.com/img/1738764124-V45dIbxcG2AkeMrwJXut8Ts1.png?width=1200)
TTArtisan 40mm f2.8 MACROで撮影
![](https://assets.st-note.com/img/1738764071-53NO8wJrEFULxj074ePTYWpA.png?width=1200)
TTArtisan 40mm f2.8 MACROで撮影
イソト:マクロレンズって、小さいものを撮るためのものだと思ってましたけど、ボケがすごくきれいですね!
シャタ川:そうだ。背景をぼかした幻想的な写真を撮るのにも向いてるぞ。
まとめ
被写界深度は「絞り値」「焦点距離」「被写体との距離」で決まる
ポートレートはF値を小さく、背景と距離を取るとボケがきれいになる
望遠レンズは圧縮効果でなめらかなボケ、マクロレンズは幻想的なボケを作れる
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