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ChatGPTとユーザーのニーズを推測する
別のコラムでパターン化したニーズのアイデアを元に自分のアイデアのニーズをChatGPTとともに推測するプロンプトの紹介記事です。
網羅的にニーズを洗い出したい
ニーズを洗い出す時、よく使われる手としてはユーザーインタビューを行なったり、SNSや口コミ分析があります。
ユーザーの生の声は貴重であり、分析することで今まで見えていなかったニーズが見えることも多々あるので基本的には時間とお金をかけてでもやることを推奨しています。
ただ、上記の方法が行える状況にないケースや物足りないケースもあります。
例えば、ある程度新規性の高い事業だった場合そもそもユーザーがいないとか(とはいえ代替品から推測はすることがあります)、ユーザーインタビューなどを行う時間と資金が与えられていないケース。
また、アイデアを考える際に、一旦想定されるニーズを網羅的に洗い出してどういったユーザーをターゲットにおくかを整理したいときもあったりします。
そういった場合にアイデアやサービスからどんなユーザーが想定できるかをブレストするのですが、その際にChatGPTにスタートを補助してもらえないかと思いプロンプトを作ってみました。
プロンプト for ニーズ推測
今回作成したニーズ推測のプロンプトの雛形は以下になります。
#役割
あなたはマーケターです。今回、ニーズを網羅的に洗い出すための支援をしてください。
#命令
{#インプット}の{--提供するソリューション}を利用するユーザーのニーズを教えてください。
ニーズを洗い出すときは{--ニーズの種類}を参照し、必要な要素だけ活用してください。
また、そのニーズをどうしてユーザーが持つのかの想定背景や置かれている環境、そしてニーズに紐づく潜在的な欲求を教えてください。
出力形式は{#アウトプット}に従ってください。
#インプット
--提供するソリューション
[ここにアイデアを入力してください]
--ニーズの種類
1:改善している状況からより良くしたい、加速させたい、追求したい
Ex. 100kgを持ち上げられるくらい筋肉がついたがもっとつけたい
PVが伸びているのでよりプロモーションを広くにかけていきたい
2:改善したのでその状態を維持したい
Ex. 10kg痩せたのでその体型を維持したい
組織コミュニケーションが良くなったのでこの状態を継続したい
3:減少させてクールダウンしたい
Ex. 値上がりしすぎたので生産を抑えて値上がりを抑えたい
4:現状から良い状態に行きたい
Ex.現在のままでも良いが、より面白い仕事を増やすためにアイデアショップを開く
5:現状悪い状態ではなく現状を維持したい、コンセプトに沿うものを選ぶ
Ex. イメージを変えないために同じ系統の服を買う
6:悪い状態なので/自分にとって負が発生しうるので改善したい
Ex. 業務に時間がかかるので効率化したい
7:継続の悪化をこれ以上悪い状態になるのを抑えたい
Ex. 壊れて修理までに時間がかかるのでひとまず金具で固定しておく
8:ありたい姿を作りたい
Ex. どうしたいかがわからないので外部コンサルに戦略設計のアシストをしてもらう
#アウトプット
ニーズ|ニーズが生まれる環境・背景|満たしたい潜在的欲求|紐づくニーズの種類|想定されるユーザーイメージのカラムの順番で表形式で出力してください。
途中にある{--ニーズの種類}のパラメータは前回の記事にもあげたこちらです。
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現状の状態と現状とありたい姿の位置関係でニーズがパターン化できるのではないかという仮説の元パターン化をおこなっていました。
このパターンをプロンプトに入れ込むことでニーズの網羅性をあげたいという思想のもと組み込んでいます。
また、アウトプットにはニーズが生まれる環境や背景を追加しています。
ニーズは現状と理想のギャップから生まれることを前回の記事では書いたのですが、そのありたい姿を描く際にそれを取り巻く背景や外部・内部環境を考慮する必要があります。
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例えば、記事の原稿執筆をChatGPTで効率化したいと考える背景には、おそらく記事を書く必要性があるはずです。それは仕事上の業務の効率化が求められているのかも知れませんし、ChatGPTを使って記事のネタを出したいのかも知れません。
どちらにしろこの背景を押さえておかないとそこから導き出されるニーズの意味合いが変わってくるため、今回ブレストしてもらう要素にこちらを追加しました。
実行例1:企画・分析に特化した生成AIで使えるプロンプト
それでは試しにアイデアを入れ、考えられるニーズを出してもらいましょう
1つ目としては”企画・分析に特化した生成AIで使えるプロンプト”といったように本ブログで提供しているものを入れた時の結果を見てみます。
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上記の写真の形式で出してくれました。
本ブログを書き始めた際には企画や分析の効率化や新しい視点やアイデアを取り入れたいニーズがあるだろうと思い執筆していますが、それ以外にも手動でのミスを減らしたいやスキル育成のニーズ案も出してくれています。
確かにプロンプトを用意して標準化を測れば組織からしたら価値が出てきますね。
実行例2:遺伝子情報から自分に合った育成カリキュラムを提供してくれる小学校
それでは他にも試してみましょう。
今度は未来に生まれそうなアイデアを元にニーズを探ってみました。
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小学校だと確かに決定権は親にあるのでターゲットを親にしていますね。現状の教育体制が合わないであったり、子供の未来の可能性を引き出したいといった親のニーズを捉えています。
ニーズの深堀はもっと必要な感じは否めないですが、スタートとしてはそこまで的外れなニーズを出している感じはしないので洗い出すという目的では使えるかも知れません。
まとめ
今回はニーズを推測してくれるプロンプトを作りました。
参考になれば是非、活用してみてくさい。いいねとフォローもいただけると嬉しいです!
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