データ活用を始める前に
データ活用/データ分析は何が出来るのか?
一番初めに行うことは
『どのような業務シーンで、何が出来るのか?』を知ることから始めることをお勧めします。
まずは、業務シーンの整理をしてみます。
業務シーン
あたなが行っている業務(作業/仕事)の抽象度を上げ、シンプルにすると、
以下のようなイメージになると思います。
業務目的:達成したい状態、成し遂げたい事柄。
業務/アクション:目的を達成するために行う業務 及び アクション。
これらの業務に対して、『達成』or『未達成』という結果があり、
『未達成』の場合は、以下のようになると思います。
仮説立案:こうすれば問題解決するという『仮の答え』の立案。
※現状把握、問題定義、原因究明など含む。仮説検証:仮説の真偽を、事実情報に基づいた実験や観察などを通じて確かめる。
解決立案:現状や仮説を基に、問題を解決する方法を立案。
施策実施/アクション:解決策を実施する。
次に、データ活用で出来ることを整理してみます。
データ活用で出来ること
データ活用で出来ることは、『意思決定の支援』です。
具体的に、どのような方法があるかと言うと、大きく4つに分けられます。
モニタリング
仮説検証(データを使った)
計画立案
仮説立案(データから)
業務シーンで利用頻度が高いデータ活用は、
『モニタリング』と『仮説検証』です。
ここで全体を通した例を挙げていきます。
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あたな:営業マン
業務目的:年間売上目標:1億円
業務/アクション:営業活動
モニタリング:日次売上レポート、営業日報
→ 意思決定:『このままのペースでは年間売上目標が達成出来ない』
仮説立案:売上を上げるためには、訪問回数が重要ではないか?
仮説検証:過去のデータを見ると、売上 と 訪問には相関が見られた。
→意思決定:『もっと訪問回数を増やそう』
解決立案:顧客訪問時に提供出来る情報が少ないため、訪問回数少なくなっていた。お客様ウケする情報を社内から仕入れ、最低週1回の訪問にする。
施策実施:社内勉強会に参加し情報収集。最低週1回の顧客訪問。
モニタリング:日次売上レポート、営業日報
→意思決定:※未達成の場合は再度『仮説立案』へ。
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この例を聞くと、『あれ?既にデータ活用やっているかも?』と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
特に、モニタリングについては普段の業務でも、やっている方が多いと思います。
自身の売上が分かるシステムで売上を確認したり、Excel / PowerPoint で作成されたレポートを見ることは、モニタリングというデータ活用の一種になります。
これを聞いて『でも、思っていたデータ活用と違うな』と思った方。
おそらく、皆さんが思い描いているデータ活用は、『仮説検証』か『仮説立案(データから)』です。
※『仮説検証』や『仮説立案』については、別記事で詳細に書いていきます。
まとめ
データ活用を始める時にまず最初にやることは、『業務の整理/理解』です。
■業務の整理/理解
・業務目的確認
・業務フローの整理/理解
・ステークホルダーの整理/理解
・意思決定ポイントの整理/理解
・ビジョン/戦略の整理/理解
…etc
※対象範囲によって、実施事項に多少違いはあります。
『業務の整理/理解』をした上で、
・何でデータ活用をしたいのか?
・自分たちはデータ活用に何を求めているのか?
・データ活用で何をしたいのか?
などを整理することをお勧めします。
【補足】
Q1:問題定義はどこで実施するのか?
A1:今回の説明では、『仮説立案』の中に入れております。
Q2:機械学習/AIを使った分析はどれ?
A2:仮説立案(データから)
Q3:なぜ『業務の整理/理解』から始めるのか?
A3:『手段の目的化』を避けるためです。(データ活用は手段です)
Q4:システム部門でもやる必要があるのか?
データ活用基盤構築時でもやる必要はあるか?
A4:個人的な見解では、Yesです。理由は2つあります。
①データ活用領域は『要求定義』が難しい。。。
②その結果、使われないシステムが出来上がってしまう事が暫しあり。。。
そのため、業務部門と一緒に『業務の整理/理解』することをお勧めします。
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